出版社内容情報
《内容》 腎不全患者は年々増加の一途をたどり,それに伴い種々の各科外科手術(腎不全の治療を目的とした手術/腎不全に由来する疾患の手術/腎不全に間接的な関係をもつ疾患の手術/偶然的に発生した疾患に対する手術)を必要とする患者も急増している.腎不全患者には特有の疾患が合併していることも多く,健常者に比べ病態も異なっているため,治療に際して注意すべき管理上の問題点が多い.本書は外科・内科系臨床医を対象として手術の解説もさることながら,周術期,術前・術後に腎不全患者を診るうえでの管理上の注意点を中心に述べ,現場で実際に役立つようまとめたハンドブックである.臨床に役立つよう,腎機能低下時における投与方法を示した薬剤一覧を巻末に収載した. 《目次》 【主要目次】1.腎不全の病態と周術期全身管理 1.腎不全患者の病態 2.腎不全患者における手術時の注意点 3.腎不全患者の術前・術後管理 4.麻 酔 5.腎不全患者の栄養管理 6.血液浄化法 7.腎不全患者に対する薬物投与法2.腎不全における手術と管理の実際 1.脳神経外科疾患 2.眼科的疾患 3.甲状腺と上皮小体の手術 4.心臓・大血管疾患 5.呼吸器疾患 6.乳腺疾患 7.消化管疾患 8.肝・胆・膵 9.泌尿器科的疾患 10.整形外科的疾患 11.産婦人科的疾患 12.腎不全患者に対する内視鏡手術3.血液浄化に関連する手術と管理の実際 1.ブラッドアクセス 2.CAPD付 録 腎不全患者における薬剤一覧