感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
48
描き子さんは、自身の経験や見聞から女性の生きづらさだけでなく、男性の生きづらさにも言及して、しんどさを少しでも軽くしていきたいと願っているのだ。と思った。「違う立場の人の心を想像することで、世間はきっともっと楽な場所になる」と。まあ、根本のところでは社会構造も大きな問題なのだが・・・。2022/11/29
鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)
2
「家事育児労働が女性に偏りがちなのは、単に女性の方が家事育児きめこまやかレベルが高いという面もあるのでは」説に関しては、「ズボラ女&几帳面男の取り合わせもけっこうあるのでは…」と思わなくもない。/「男と女、どちらが大変、ではなく、どっちも違う種類の大変さがある」。「想像力を、相手をモンスターにするためでなく、分かり合うために使う方が、自分たちにも次世代のためにも良い」。著者は冷静で聡明な方だなぁと思う。2022/03/21
nyantamaru
1
非常に面白い。筆者は男らしく女らしくを辞めるべき立場をとっている(し昨今叫ばれている)が、本書自体の評価とは別に個人的にこれはとてもシビアな問題だと思う。性差による違いがあってこそお互い惹かれ合う訳で仮に学校で男女平等の大義名分の元、制服や髪型も男女全て同じ画一的な格好をさせたらどうか。オスが狩をしメスが子を育ててきたと言う歴史が多少なりともあった中で行き過ぎた男女平等はおかしな世界になる気がしてならない。絵の具も混ぜるのは簡単だが一度混ぜたら戻らない。グローバル化や男女平等で同じことが起きて欲しくない。2022/05/08