感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
186
自分と母の事を頭に置いてタイトルに惹かれて手にした。が、もう幾つも通り超えた感じだった。反省ばかり、優しくなれない自分が情けなく・・しかし、現実は厳しい。「分かってる!」頭ではそう思っても感情を押えるのが精いっぱいなのだ。正直スーッと消えたりはしなかった。夫の親の時の為に頭に入れておこうと思った次第。2018/11/21
mint☆
117
高齢化のメカニズム、理解できない言動の対処法、家族の心構えなどわかりやすく書いてある。正直スーッとは消えないと思うけれど、ちゃんと理由があるということはわかった。正直これを読むと歳を取るのが怖くなる。老後にはこんな現実が待っているのかと。"自身の老後対策を考える上でも参考になる"と書いてあったがその通り。自分も将来こうなるんだと理解した上で親と向き合いたいと思った。2023/02/17
あつひめ
57
すーっと…消えはしなかったけど、なんとなく変化というものは理解できた気がする。きっと本人が一番戸惑っていることだろう。高齢者が増えたことで書籍やテレビ、講演会など老いた親とのかかわり方を伝えるものが増えている。きっと親の世代が親と関わっていた時代は情報もなかったことだろう。この本で親との関係というより自分と我が子との関係を考えるようになった。少しでも子供に世話を掛けないように生きる心構え。毎日の食事、下の世話。言葉の小石をぶつけたくなることもあるが、言ったことでの後悔を思うなら飲み込んじゃう。2021/07/19
Twakiz
33
高齢者のあるあるな困った状況についてその原因と対処法をわかりやすく解説された良書。老親に困っている人だけでなく高齢者に関わる方みな、医療者にもお勧め。こんな開業医の先生ばかりだととてもよいのだが。高齢なったら本人も周りも「ある程度悟りを開いた状態で」過ごせるとよいけども、もろもろ余裕がなくてなかなか難しい。2023/01/08
たかこ
29
既に両親、義理の両親ともに亡くしているので老いた親はいないのだけど、余裕がある今、老人の認知に関する本を読むとこういうことだったのか、と落ち着いて考えることができる。(介護してる時はできなかった)。また自分に迫ってきている老いに対して、ただ漠然と不安に思うのではなく、老いの仕組みを平易な文章でわかりやすく解説してくれているので老化対策ができる。とばっちりを受けて、老人に怒られる事もあるけれど、先生の言う「この人、高齢で脳の働きが低下しているのだな」と、客観的に捉えてそっと距離を置こうと思う。2022/02/13