出版社内容情報
《内容》 病気のからくりを明らかにするサイエンスのおもしろさを語り,「なぜかと」問いかけることの大切さを説く,著者の12回にわたる講義を全3冊に収録しました. わが国免疫学の大家であり,ユニークな講義で知られる岸本忠三教授の,おもしろくてためになる講義集です. 《目次》 ■気管支喘息 1.気管支喘息の新しい概念―“喘息は慢性の気道炎症である” 2.風邪から発作を起こした典型的な気管支喘息 3.重積状態に陥った気管支喘息の例……ほか■過敏性肺臓炎1.Ⅰ型,Ⅱ型,Ⅲ型,Ⅳ型に分けられる肺の免疫病変2.“なぜ起こるのか”が,はっきりわかっている病気―過敏性肺臓炎 3.過敏性肺臓炎―検査成績上の特徴は低酸素血症……ほか■間質性肺炎 1.特発性間質性肺炎―なぜ起こるのかわからない肺炎2.症状と診断基準―肺胞壁の炎症,線維化,そして肥厚 3.間質性肺炎はなぜ起こるのか……ほか ■サルコイドーシス1.サルコイドーシスは,全く原因のわからないcommonな病気2.非乾酪性類上皮細胞肉芽腫が診断の決め手3.検査所見の特徴―肺胞洗浄中には,CD4のTリンパ球が増加……ほか ■Crohn病 1.Crohn病と潰瘍性大腸炎はどうちがうか 2.典型的なCrohn病の1例3.極端にいえば,腸で起こるサルコイドーシスがCrohn病?!……ほか