出版社内容情報
市場経済は国ごとの自然発生的な秩序であり絶対的モデルなどない。その強さは、失敗は排除され少数の成功例が模倣されるという「教訓をふまえた多元主義」にこそある。それが市場経済の成功の鍵となる。
内容説明
支配的な経済モデルというものが存在するのだろうか。本書の主張は、ユニバーサルな経済モデルなどないということである。繁栄している国はどこも市場経済に基づいているが、その市場は社会、政治そして経済のコンテクストにしっかりと根付くことによって機能している。
目次
市場の勝利
第1部 経済システムの構造(市場と制度;生産と交換;配分;中央による計画化;多元主義;自然発生的な秩序)
第2部 市場についての真実(新古典派経済学とその後;合理性と適応性;情報;現実のリスク;協力;調整;知識経済)
第3部 市場はどのようにして動いたか(貧しい国は貧しいままに;誰が何を得るのか;場所アメリカン・ビジネス・モデル;経済学の将来)
著者等紹介
佐和隆光[サワタカミツ]
立命館大学政策科学研究科特別招聘教授。東京大学経済学部助手、京都大学経済研究所助教授、教授、所長を経て現職。東京大学経済学博士(1970年)。中央環境審議会・交通政策審議会各委員
佐々木勉[ササキツトム]
慶應義塾大学商学研究科博士課程修了。郵政研究所研究官、慶應義塾大学総合政策学部講師、文部省教科書調査官、群馬大学社会情報学部助教授、郵政総合研究所客員研究員等を経て、現在、情報通信総合研究所客員研究員として、フランスで情報通信分野の研究を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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