内容説明
本書は、経営学や経済学分野で急速に発展してきた「新制度派経済学」あるいは「組織の経済学」と呼ばれている新しい理論的アプローチ(取引コスト理論・エージェンシー理論・所有権理論)を用いて、日本の様々な業界の組織や戦略を分析することを目的としている。各業界内の日本企業が、どのような課題にさらされているのかが明らかになる。
目次
本書の目的、理論、構成
第1部 オールド・エコノミーをめぐる新制度派経済分析(マス・メディアの比較制度分析;化学工業におけるイノベーションの取引コスト理論分析;酒類業界の組織戦略をめぐる比較制度分析)
第2部 ニュー・エコノミーをめぐる新制度派経済分析(コンサルティング・ファームの比較制度分析;ヘッジファンドのエージェンシー理論分析;ベンチャーキャピタルをめぐるエージェンシー理論分析)
第3部 最新の動きをめぐる新制度派経済分析(ナレッジ・マネジメントの取引コスト理論分析;企業の情報システム化をめぐる比較制度分析;コーポレート・ガバナンスの所有権理論分析)
多元論的マネジメントに向けて
著者等紹介
菊澤研宗[キクザワケンシュウ]
慶応義塾大学商学部・大学院商学研究科教授。1981年慶応義塾大学商学部卒。1986年慶応義塾大学大学院商学研究科博士課程修了。1988年防衛大学校社会科学教室専任講師・助教授。1993年ニューヨーク大学スターン経営大学院客員研究員。1998年商学博士(慶応義塾大学)。1999年防衛大学校社会科学教室・総合安全保障研究科教授。2002年中央大学大学院国際会計研究科(アカウンティングスクール)教授。2006年慶応義塾大学商学部・大学院商学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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