内容説明
3.11東日本大震災以降、原子力発電に依存していた日本の環境政策はその前提を根底からくつがえされた。この危機を乗り越えるために、注目されている取り組みを産学官それぞれの立場から検証・分析。地球環境問題、エネルギー問題の緩和・解決に向けた技術革新であるグリーン・イノベーション。その最新事例を紹介・検証するとともに日本の将来に向けて政策提言した意欲作。
目次
第1章 企業戦略としてのグリーン・イノベーション―不確実性の中での機会とリスク
第2章 世界のエネルギー情勢と日本のエネルギー戦略
第3章 グリーン・イノベーションと持続可能性
第4章 世界のグリーン・エネルギー政策
第5章 太陽光・風力発電の大量導入を考慮した日本のエネルギーシナリオ
第6章 再生可能エネルギーの現状
第7章 消費から考えるエネルギー
第8章 サステナブル・モビリティ
第9章 Smarter Planetへの挑戦
第10章 アジアの火力発電の低炭素化と技術移転
第11章 スマートエネルギーネットワーク構築に向けた取り組み
第12章 未来の環境を守るメディアの力
著者等紹介
馬奈木俊介[マナギシュンスケ]
九州大学大学院工学研究科修了。ロードアイランド大学大学院修了(Ph.D.(経済学博士))。サウスカロライナ州立大学講師、東京農工大学工学部助教授、横浜国立大学経営学部准教授などを経て、東北大学大学院環境科学研究科准教授。東京大学公共政策大学院特任准教授、経済産業研究所ファカルティフェロー、IGESフェロー、IPCCリードオーサーを兼任
林良造[ハヤシリョウゾウ]
京都大学法学部卒業、ハーバード大学ロースクール卒業。資源エネルギー庁石油部長、経済産業大臣官房長、経済産業政策局長、東京大学公共政策大学院教授などを経て、東京大学公共政策大学院特任教授。明治大学国際総合研究所長、経済産業研究所コンサルティングフェロー、帝人独立社外監査役、伊藤忠商事監査役を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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