出版社内容情報
ノルマンディーでの死闘で戦力を使い果たしたSS第12戦車師団はドイツ国内で戦力を回復。西からドイツ国境に迫る米軍に対するアルデンヌでの大反撃作戦に参加した。師団はここでも大きな損害を受けたが、再び戦力を蓄え、今度はハンガリーで東からドイツ国境に迫るソ連への大反撃作戦に投入された。戦争末期の絶望的状況の中で、常に反撃の最前線に投じられた精鋭戦車師団、最後の死闘。
内容説明
ノルマンディの死闘。カーン市に迫る圧倒的な連合軍部隊を三度にわたって撃退した「ベビーミルク師団」の少年兵に捧げる鎮魂歌。参戦した英独軍将兵の個人記録、両軍の戦闘詳報、ニュルンベルグでの裁判記録、戦場となった現地フランスの市民による証言など、ありとあらゆる角度から取材されたおびただしい資料に基づき、当時同師団で作戦参謀を務めていたドイツ軍人が14年の歳月をかけて編纂。義務への献身と勇気、残虐と崇高さが交錯する戦場の驚くべき記録作品。
目次
第1部 師団の創設と戦闘準備
第2部 ノルマンディでの防御戦
第3部 1944年6月25日~30日、第3次カーン戦
第4部 1944年7月4日~10日、第4次カーン戦
第5部 カーン、ファレーズ間の戦闘、1944年7月18日から21日、ファレーズ包囲環からの脱出