出版社内容情報
《目次》
目次
I．呼吸器系の生物学
1．自然免疫（innate immunity）とは？－初期生体防御と適応免疫への橋渡し
＜浅野喜博＞ 1
2．結核免疫におけるCD1分子の役割 ＜渡邉嘉之 杉田昌彦＞ 9
3．Toll-like receptor ＜久保裕司＞ 16
4．炎症細胞遊走の分子機構 ＜田中良哉＞ 22
5．樹状細胞の分類と機能 ＜尾松芳樹 稲葉カヨ＞ 28
6．好酸球の活性化機構 ＜足立哲也 大田 健＞ 37
7．マスト細胞とサイトカイン ＜石塚隆雄 岡山吉道＞ 45
8．IL-17とそのファミリー ＜川口未央 松倉 聡 國分二三男 足立 満＞ 54
9．KGFについて ＜須加原一博＞ 62
10．ゲノムワイドな遺伝子発現解析 ＜松本健治＞ 68
II．疾患の病因と病態
1．ADAM33―喘息感受性遺伝子 ＜近藤直実 金子英雄＞ 78
2．アルコール喘息の病態 ＜明 茂治 藤村政樹＞ 82
3．気道可逆性の意義 ＜倉島一喜＞ 88
4．肺気腫とサーファクタント蛋白 ＜吉田光宏＞ 96
5．血管炎と呼吸器疾患 ＜谷口正実＞ 101
6．HTLV-1感染とアレルギー ＜山田佳之 茆原順一＞ 106
7．Hygiene hypothesis ＜眞弓光文＞ 111
8．肺癌の遺伝子異常―オーバービュー ＜秋田弘俊＞ 117
9．ゲフィチニブと肺病変―病理学の立場から ＜福田 悠＞ 130
III．診断の進歩
1．肺炎の尿中抗原検査 ＜舘田一博 山口惠三＞ 137
2．慢性咳嗽の診断 ＜新実彰男＞ 142
3．喀痰と呼吸器疾患 ＜三上正志＞ 152
4．薬剤性肺障害におけるDLSTの意義 ＜安井正英＞ 159
5．呼吸器疾患とQOL評価方法 ＜西村浩一＞ 166
6．蛍光気管支内視鏡 ＜藤澤武彦 渋谷 潔 星野英久 千代雅子＞ 175
7．末梢肺小型腫瘤影の診断 ＜松隈治久 中原理恵 横井香平＞ 183
8．肺の大細胞神経内分泌癌（LCNEC）の診断 ＜亀谷 徹 蒋 世旭＞ 191
9．胸腺腫のWHO組織分類 ＜中川加寿夫 松野吉宏＞ 202
IV．治療の進歩
1．吸入気管支拡張薬の進歩 ＜田村 弦＞ 209
2．吸入ステロイド薬―最近の動向 ＜中野純一 大田 健＞ 218
3．喘息における免疫療法の現況 ＜永田 真＞ 228
4．膠原病肺病変に対するシクロスポリン ＜亀田秀人 竹内 勤＞ 234
5．肺アスペルギルス症の治療 ＜小林 奨 宮崎義継 河野 茂＞ 240
6．非結核性抗酸菌症の治療の動向 ＜屋良さとみ 川上和義＞ 246
7．SASへの治療的アプローチ ＜赤柴恒人＞ 253
8．慢性血栓塞栓性肺高血圧症の外科治療 ＜安藤太三＞ 259
9．固形腫瘍に対するミニ移植（同種免疫療法） ＜堀 明子 高上洋一＞ 263
10．肺癌に対する定位放射線治療と放射線肺障害 ＜武田篤也 竹田利明 石坂彰敏＞ 273
11．EBMに基づいた肺癌診療ガイドラインの作成方法 ＜遠藤千顕 近藤 丘＞ 279
索引 286
内容説明
本書は、従来より、生物学、病因と病態、診断、治療にわかれており、生物学では基礎的な情報の整理を、病因と病態では疾患に対する基礎的な裏づけを、そして診断と治療については最近の進歩を掲載している。中でも、「ゲフィチニブと肺病変」は新薬の効果と有害事象を正確に理解し、新薬の恩恵をより多くの患者が享受するのに役立つであろう。
目次
１ 呼吸器系の生物学（自然免疫（ｉｎｎａｔｅ ｉｍｍｕｎｉｔｙ）とは？―初期生体防御と適応免疫への橋渡し
結核免疫におけるＣＤ１分子の役割 ほか）
２ 疾患の病因と病態（ＡＤＡＭ３３―喘息感受性遺伝子；アルコール喘息の病態 ほか）
３ 診断の進歩（肺炎の尿中抗原検査；慢性咳嗽の診断 ほか）
４ 治療の進歩（吸入気管支拡張薬の進歩；吸入ステロイド薬―最近の動向 ほか）
著者等紹介
工藤翔二［クドウショウジ］
日本医科大学教授
土屋了介［ツチヤリョウスケ］
国立がんセンター中央病院副院長
金沢実［カナザワミノル］
埼玉医科大学教授
大田健［オオタケン］
帝京大学教授
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