出版社内容情報
《内容》 呼吸器領域の特に注目すべきトピックスを選び,それぞれ第一人者が内外の文献をふまえて,最新の進歩をreviewしている.単なる文献抄録ではなく,その内容,評価が理解できる.どのような業績,文献があったかを毎年確実にフォローできる.主要な文献を網羅していることにより,reference sourceとしても便利. 《目次》 I.呼吸器系の生物学 1.炎症細胞とサイトカイン,ケモカイン 板倉明司 徳田敦子 松島綱治 2.脂質メディエーターと細胞応答 和泉孝志 3.呼吸器系におけるジーンターゲティング 有馬雅史 徳久剛史 4.肺細胞への遺伝子導入 林 清二 5.テロメア・テロメラーゼをめぐって 檜山英三 檜山桂子 石岡伸一 6.IgE受容体の生物学 三橋理恵 羅 智靖 7.樹状細胞(dendritic cell) 川並汪一 8.気道の障害修復機構 大野 勲 9.中枢化学受容機構のCO2受容機序 岡田泰昌 桑名俊一 Zibin ChenII.疾患の病因と病態 1.気道炎症と気道過敏性 山下直美 大田 健 2.アスピリン喘息をめぐる最近の進歩 榊原博樹 3.加齢と気腫化 巽浩一郎 4.喫煙による肺障害 別役智子 西村正治 5.肺高血圧症の分子病態 瀬戸口靖弘 6.IPL/MCDの肺病変 岡 輝明 7.GVHDにおける気道・肺病変 國澤 晃 8.剥離性間質性肺炎 河端美則 9.薬剤性肺炎の最近の動向 田村亨治 千田金吾III.診断の進歩 1.呼吸器疾患における運動能力の臨床的評価法 黒澤 一 飛田 渉 2.びまん性肺疾患におけるHRCT診断 黒崎敦子 3.膠原病に伴う肺病変と自己抗体 平形道人 4.胸水をめぐる診断学 杉山幸比古 5.肺癌における超音波診断 加藤治文 坪井正博 6.新TNM分類と問題点 横井香平 7.WHO肺・胸膜腫瘍の組織型分類(第3版,1999): 肺上皮性腫瘍分類の改訂の概要 下里幸雄IV.治療の進歩 1.慢性咳嗽 藤村政樹 2.ピークフローメーターによる気管支喘息のゾーン管理 長坂行雄 3.炎症性メディエーター拮抗薬 保澤総一郎 4.非侵襲的人工呼吸(NIPPVを含む) 大井元晴 5.インフルエンザワクチンと新しい抗ウイルス薬 菅谷憲夫 6.医療従事者の結核感染防御 藤野忠彦 7.気管支腔内照射について 斎藤眞理 植松孝悦 山ノ井忠良 横山 晶 栗田雄三 塚田裕子 8.間質性肺炎の治療戦略と将来展望 三木 誠 貫和敏博 9.液体換気 堀之内宏久 田島敦志 小林紘一
内容説明
生物学や病因と病態の理解が臨床に役立つと同様に、臨床からの資料や情報の提供は基礎研究にとって欠かせない。本書は、現在の情報過多の時代ともいえる状況の中で、現在進行中の研究や、異なる意見のある研究課題について関連する論文や学会発表を概観および分析し、問題点を明らかにしたものである。
目次
1 呼吸器系の生物学(炎症細胞とサイトカイン、ケモカイン;脂質メディエーターと細胞応答 ほか)
2 疾患の病因と病態(気道炎症と気道過敏性;アスピリン喘息をめぐる最近の進歩 ほか)
3 診断の進歩(呼吸器疾患における運動能力の臨床的評価法;びまん性肺疾患におけるHRCT診断 ほか)
4 治療の進歩(慢性咳嗽;ピークフローメーターによる気管支喘息のゾーン管理 ほか)
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