ベッドサイドの神経心理学

ベッドサイドの神経心理学

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784498029286
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 失語症など大脳の高次機能の障害について,できるかぎりわかりやすく解説した神経心理の入門書である.日常脳血管障害などの脳損傷患者の診療にあたっている医師やコメディカルスタッフを意識し,包括的な知識を単にまとめるのではなく,神経心理学的な症状のみかた,診察のしかた,そこに秘められた病態など,日々の診療に必要な知識に焦点を絞って解説した.教科書的な記述にとどまらず,日常診療に応用できる入門書として広くお勧めする.     《目次》 目 次 第1章 失語  1  失語症の定義  1  失語と診断すると  1  失語の原因疾患  2  失語の診察の仕方  3  こういった検査で何がわかるのか  8  失語の分類  11  古典的分類による失語症  14  古典的分類で説明困難な例  19  失語をめぐるいくつかの話題  22 第2章 読みと書字の障害  27  読みの障害(失読)について  28  書字の障害(失書)について  33 第3章 失行  40  失行とは何だろう  40  失行の診察の仕方  41  失行の分類  46  失行をめぐるいくつかの話題  49 第4章 失認  53  失認の定義  53  視覚失認の検査の仕方  53  なぜそのような検査をするのか  54  統覚型視覚失認(apperceptive visual agnosia)  55  連合型視覚失認(associative visual agnosia)  57  視覚失語  58  連合型失認と視覚失語の関係  59  大脳の損傷による色の障害  60  相貌失認  61  地誌的障害  62  聴覚失認  63 第5章 半側空間無視  67  半側空間無視とは何か  67  半側空間無視の検査法  68  半側空間無視の責任病巣  70  半側空間無視はどのような機序で起きるのか  71  いくつかの問題について  73 第6章 病態失認と運動無視  78  病態失認  78  Anton 症候群  80  運動無視  81 第7章 視覚失調  84  Balint症候群  84  Balint症候群を呈した症例  84  視覚性運動失調の定義  86  視覚性運動失調の診察の仕方  86  視覚性運動失調の機序  87 第8章 体性感覚の障害  89  体性感覚野すなわち中心後回の損傷による症状について  89  どういった検査をするのか  90  中心後回ではどのような感覚障害が起きるのか  92  中心後回の損傷によって起きる運動障害について  94 第9章 前頭葉  96  前頭葉の障害によってどのような症状が出現するか  96  前頭葉の機能を調べる検査  97  従来より唱えられている前頭葉の障害によって生じる症状  98第10章 脳梁  102  脳梁の症状  103  脳梁の各部位と症状との対応  108 第11章 痴呆  110  痴呆の定義  110  痴呆と診断するには  111  痴呆の診断に用いられる検査  112  痴呆の鑑別診断(うつ状態との鑑別)  115  痴呆の原因診断の進め方  115  痴呆患者における言語の異常  116  slowly progressive aphasia(SPA)  118 第12章 記憶  121  記憶障害(健忘症)の定義  121  健忘症候群の簡単な診察の仕方  123  記憶の障害の鑑別診断について  123  記憶検査の種類と特徴  124  記憶における脳内の重要な部位について  129  記憶の分類  131 第13章 血管支配領域の違いによって生じる  主に高次機能の障害について  135  内頸動脈  135  前脈絡叢動脈  136  前大脳動脈  137  中大脳動脈  139  後大脳動脈  143 第14章 脳機能マッピング  149  PET(ポジロトンCT)  149  脳のMRI(磁気共鳴画像法) -functional MRI(fMRI)について  150 おわりに  152 索引  154