内容説明
オバマ草の根運動に参加し、内側からアメリカの多文化や多様性をヒアリング調査した著者渾身のフィールドリサーチ!予備選が始まった当初、有権者がわずか20人しか集まらない時があった。落胆した様子を浮かべているオバマに、ある60代のアフリカ系アメリカ人女性が次の言葉を投げかけた。「Fired up?Ready to go!」日本ではあまり知られていないが、これが後にオバマ陣営の合言葉となったのだ。
目次
第1章 オバマ草の根運動(若者の力;草の根運動:インターネット戦略と草の根運動の融合;変革の集票マシーン;激戦州―バージニア州;激戦州での草の根運動;有権者の声;保守派の地域での戸別訪問)
第2章 オバマのリーダーシップスタイルと多様性戦略(多様な文化的価値観の共存;ファシリテーション型リーダー;オバマ陣営と多様性戦略;アジア系アメリカ人と太平洋諸島出身者を対象にしたオバマ政策レポート;オバマ選挙戦略とブラッドリー降下;オバマを支持するアジア系アメリカ人の集会)
第3章 オバマ支持者対ヒラリー支持者(オバマの支持団体―「ワシントンDCに民主主義を」;オバマ陣営の“M&A(合併・買収)”
民主党全国大会―ヒラリー陣営との統一
ヒラリー支持者との対話
新たな問題)
第4章 チェンジ(変革)対チェンジ(変革)―本当の変革をもたらすのはオバマかマケインか(マケイン陣営の課題;「ハリケーンペイリン」の登場;ペイリンの武器;マケイン陣営の変革;ペイリンの勢い)
第5章 経済危機対オバマの人格と愛国心(ペイリンの衰退;マケインのストーリー;「ジョー」の登場;ラストスパート)
著者等紹介
海野素央[ウンノモトオ]
明治大学政治経済学部教授。心理学博士。現在、アメリカン大学(ワシントンDC)国際貢献学部(SIS)/異文化マネジメント研究所(IMI)客員研究員。2008年アメリカ大統領選挙において、激選州のひとつであったバージニア州でオバマ草の根運動に参加。専門は、異文化間コミュニケーション論、異文化ビジネス論、産業・組織心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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