出版社内容情報
技術の生成・発展メカニズムの理論的解明をめざす技術生成論を提唱して新しい分野を開拓。また技術競争開発の観点から、現在の経済摩擦に対する政策課題を検討する。
内容説明
本書の特長は、大別して二つに要約される。第一は、経済理論の分野におけるもので、技術の生成・発展のメカニズムの理論的解明を目指す技術生成論を提唱して、新しい分野を開拓したことである。第二は、現実の経済問題に関するもので、経済理論の現実への応用として、経済摩擦を技術開発競争の観点から考察し、若干の政策的含意を導出したことである。
目次
第1章 経済発展と技術進歩
第2章 技術進歩と研究開発の概念
第3章 技術進歩の生産可能性曲線による表示
第4章 経済成長理論
第5章 技術進歩の分類
第6章 技術進歩と成長の安定性
第7章 技術進歩の内生化理論
第8章 技術生成の理論
第9章 日本の研究開発の特徴と国際比較
第10章 Satoの2国間研究開発競争の理論
第11章 国際経済摩擦と技術開発
第12章 経済循環理論の相互関連分析
第13章 国民所得概念とその測定