出版社内容情報
ある日、ドラゴンが村のそばの森にきて、やぎやうしをさらって食べるようになりました。とうとう動物がいなくなったとき、おひめさまや村人は、全員が一度に食べられるくらいなら、一日ひとりずつ、くじびきであたった人が命をさしだそうときめました。最初にあたったのはおひめさまでした。おひめさまが森へ向かっていくと白馬の騎士があらわれて……。スペインのカタルーニャ地方に伝わるサン・ジョルディ伝説をもとにした作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
11
スペインのカタルーニャ地方に伝わるサン・ジョルディ伝説に基づくおはなし。4月23日はキリスト教でサン・ジョルディの聖人の日(文豪セルバンテスとシェークスピアの命日でもあります)、カタルーニャ地方では男性が女性に真っ赤なバラを贈り、親しい者同士で本を贈り合う習慣があるそうです。カタルーニャ地方では、サン・ジョルディは守護聖人であり、ドラゴンと戦う姿の像があるそうです。ラストで騎士とおひめさまが、結婚するようなことになっていないのは聖人だからなんですね。2020/03/13
ヒラP@ehon.gohon
10
事業所で演じました。 おもちゃ図書館で演じました。2020/06/03
遠い日
8
12場面の紙芝居。スペイン・カタルーニャ地方の昔話。サン・ジョルディの伝説として語り継がれる話だそうだ。安易なハッピーエンドで終わらず、清らかな印象を受けるのは、サン・ジョルディが聖人であることと関係するのでしょう。2021/06/03
てぃうり
1
サン・ジョルディ伝説素敵。バラの花束もらいたい。ドラゴンは怖い存在として描かれていたけど、鼻から火を噴いている場面では笑ってしまった。スズキコージさんの絵はいつものごとく圧倒される。2021/01/22