出版社内容情報
生き物たちはいろんな声を出している。ネコとイヌとハトをききくらべれば、それぞれまったく違うし、ニンゲンどうしでも十人十色、独自の声をみんなもっている。けれど、どんな生き物でも体の中にはちっちゃい声をかかえていて、ひたすら命をつくりつづける。ヒロシマの生き物たちには何がふりかかったのか? わたしたちはどうすれば生きていけるのか? 美しい絵からひびいてくるそのこたえに、ひとりひとり耳をすます紙芝居。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
35
丸木さんの原爆の図から様々な要素を切り取り、ひとつの作品に仕上げてあります。早乙女さんの東京大空襲を生き抜いた猫のお話も印象的でしたが、原爆を猫の視点で切り取った紙芝居、という構想が興味深かったです。2019/10/30
ごへいもち
22
怖ろしく悲しい広島の原爆を紙芝居に、何とも言えない。ところで紙芝居って日本独自のものなんだね2020/03/04
ヒラP@ehon.gohon
22
最初はどの様に演じて良いのか、内容の重さに戸惑っていたのですが、アーサー・ビナードさんご自身の実演と、講演を聴く機会を得て、この紙芝居の語る、命の大切さを再認識しました。 丸木俊さん丸木位里さんの「原爆の図」から切り取った風景に、叫びと静かな怒りを吹き込んだ、ビナードさんの熱い思いには、忘れてはいけない平和への祈りが込められています。2019/08/27
ochatomo
19
紙芝居を見たことあるが図書館で借りるのは初めて 演じるように印刷されているので、自読みには一工夫 2012年から取り組まれた作品で、試演を重ねて高畑勲さんにもアドバイスをもらったそう 黒っぽい被毛の猫はたいてい黄色い眼をしているが、青い眼はシャム猫を連想させ国を問わない問題を感じる 2019刊2019/08/16
どら母 学校図書館を考える
18
6年生に朝の読み聞かせで。 メッセージ届いたかなあ? 2019/09/11