出版社内容情報
おかあさんも、きょうだいたちもみんな毛の色がまっ黒なのに、ひとりだけまっ白なしろちゃん。自分だけ色がちがってよその子みたい。みんなみたいに黒くなりたいしろちゃんは、池のどろんこで泥だらけになりますが、お母さんにみつかって、洗ってもらい、やさしく抱かれてぐっすりお昼寝です。でも、やっぱり黒くなりたいしろちゃんは、ペンキやさんの黒いペンキをみつけて、近づいていきますが……。
文部科学省選定
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
44
図書館。大型紙芝居としておはなし会で使用。まっくろ兄弟の ただ1匹のまっしろい猫 しろちゃん。マイノリティのアイデンティティ。頼りなげな自意識でも拠り所によって強化される。まあ そんな理屈抜きに、ともかくしろちゃんが可愛いのです。よいお話です。1983年作のロングセラー。2018/08/26
anne@灯れ松明の火
19
読み聞かせ研修会で、講師さんが読んだ。まっ黒なお母さん猫から生まれた5匹の子猫。しろちゃん以外は、みんなまっ黒。自分も黒くなりたいと、しろちゃんは……。大人なら、見当がつくけれど、子どもは、しろちゃんと一緒に悩んだり、ドキドキしたりすることだろう。和歌山静子さんの絵がはっきり見やすくて、とてもいい。この後の講演で、絵本は細かく描き込むことも多いが、紙芝居は遠目がきくように、シンプルがベストと聞いた。なるほど納得。2023/07/27
円舞曲
16
紙芝居の先生のお勧め。絵柄も話も可愛い。2016/08/20
おはなし会 芽ぶっく
9
子ども・地域サポート事業読み聞かせ選本案 紙芝居導入に!2018/09/20
y.ookura
7
4歳。紙芝居です。娘が紙芝居が好きなようで、自作のなんちゃって紙芝居を読む真似をして遊んでいた為、本物を図書館で借りてきたところ大喜びでした。お母さんも兄弟たちも黒いなか、1人だけ白いしろちゃんは、自分も黒くなろうと画策しますが、失敗続きでしょんぼり。でも、自分の白さのルーツを知る事によって、コンプレックスではなくなりました。よかったね、しろちゃん。2016/09/13