出版社内容情報
八月一日、夏休みの登校日。みずかは先生に「だって、書けないんだもん」と言いました。おもしろい本を読んで、ああおもしろかったなあって、胸がいっぱいになる。どこがどうおもしろかったとか、何がよかったとか書こうと言葉を探そうとすると、しゅるしゅるしゅるって、おもしろかった気持ちがきえてしまう。だから「感想文、むり!」……書かないわけにはいかない読書感想文、みずかが考えた作戦とは?
物語を読むということは、登場人物に共感したり、自分がその立場だったらどうだろうかと想像力を働かせたりすることです。そのうえで感じた気持ちにぴったりの言葉を探して表現することが、読書感想文を書くことなのですが、「わたしにはむり!」と言う主人公・みずかに共感する読者は多いことでしょう。みずかたちの挑戦をとおして、読者はいつのまにか、物語の中に入りこみ、一緒に想像力を働かせてさまざまな気持ちを感じることでしょう。もう、感想文、書けますね!
内容説明
だって、書けないんだもん。わたしには、感想文、むり!先生、なんで感想文って書かなくちゃいけないの?わたし、本は読んでるし、ちゃんとおもしろかったよ。ああ、よかったぁだけじゃだめなの?わたしのむねの中には、おもしろかったことや、びっくりしたことや、ジーンとしたことがつまってるのに―。感想文にあたまをかかえるすべての小学生へ!
著者等紹介
山本悦子[ヤマモトエツコ]
愛知県生まれ。『神隠しの教室』(童心社)で第55回野間児童文芸賞を受賞
佐藤真紀子[サトウマキコ]
東京都生まれ。おもな作品に「バッテリー」シリーズ(教育画劇・KADOKAWA)『かあちゃん取扱説明書』(童心社)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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