命のうた - ぼくは路上で生きた十歳の戦争孤児

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命のうた - ぼくは路上で生きた十歳の戦争孤児

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  • サイズ 46判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784494020676
  • NDC分類 K916
  • Cコード C8095

出版社内容情報

10歳のときに神戸空襲で両親をなくした山田清一郎さんの半生を中心に、共に路上で生きた戦争孤児の仲間たちの、声なき声をすくい上げる、渾身のノンフィクション。
第二次世界大戦後、戦争孤児は日本全国に12万人以上いたといわれている。彼らは誰からも守られず、地を這うように生きた。
山田清一郎さんは、10歳で天涯孤独となり、路上で暮らした過酷な日々の記憶を、長い間胸の奥に閉じこめて暮らしてきた。語り始めたのは60歳を過ぎてからだ。
話したくはない。でも、今話さなければ、誰が仲間たちの声を伝えるのか…。
あなたには、届くだろうか。敗戦後75年目の節目に問う作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミーコ

37
この時期、戦争の本が図書館のテーブルに並びます。その中から選んだ一冊。「戦争孤児」戦争は、人の命を無残にも奪って行く地獄の様な悲惨さしか残りません。戦争で親を亡くし 帰る家もない 分かっているのに…。それでも皆んな野良犬扱いして、酷い言葉や石を投げつけます。施設に入ってもしかりー。浮浪児仲間も次々と亡くなって行き孤独の中で頑張ったセイちゃん、60歳を過ぎて ようやく語れる様にー。戦争 二度と過ちを繰り返しては行けない事だと心から思います。2020/08/10

ヒラP@ehon.gohon

30
戦争で孤児となった少年が、戦争が終わってからどのように生きてきたのか、実際にあったことだけに、とても生生しく、描かれていて、衝撃的でした。 人の心の醜さも、あらためて実感しました。 戦争はしてはいけないと思います。2022/08/06

わむう

24
戦争孤児の体験を持つ元教師の少年時代のお話。一匹二匹と呼ばれ野良犬のように扱われた少年たちが厳しい時代を生きた現実。今も地球のどこかで起こっている出来事。2023/02/12

Ayumi Katayama

23
神戸の空襲でとうちゃんを亡くした。防空壕も焼夷弾の直撃を受け「はよ、逃げるんや!」という言葉とともにセイちゃんを押し出したかあちゃんは、そのまま防空壕で亡くなる。その時からセイちゃんの孤独な孤児の生活が始まる。自分が生きることに必死であった時代とは言え、孤児達に対する仕打ちはあまりにも冷たい。『人間は、自分が生きるか死ぬかという状態になると、他人に手を差しのべないどころか、より弱いものに対して驚くほど残酷になるものだということを、清一郎は痛いほど感じました。』 これが10歳の子供が悟ったことだ。2021/02/26

おはなし会 芽ぶっく 

15
第47回 北海道指定図書 高学年 戦争孤児いわゆる浮浪児は、戦後日本に12万人以上いたと言われています。浮浪児と言われるのは、親も家もなく、駅や路上で生活していたから。更に悪い言葉で「野良犬」と人間扱いされなかったことも…。生きるため物を盗んだりするというレッテルで何もしていなくても追い払われたことも。あとがきに登場するホームレスのナナシさんというおじいさんも戦争孤児、その方の言葉がとても重く、ナナシさんのような人を作らない世の中であるべきと思います。 2022/04/21

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