内容説明
山口県上関町長島・祝島のまわりの海には、日本でもここでしか見つかっていない生きものや、世界的に保護されなければいけない希少な生きものが、くらしています。この海を知る人たちは、瀬戸内海の最後の楽園「きせきの海」とよびます。かれらがすむ「きせきの海」が、うめたてられるかもしれません。原子力発電所をつくるために…。
目次
第1章 漁師さんの友だち、スナメリ(世界でもっとも小さなクジラ;海外の“イルカと力を合わせる漁”;瀬戸内海の「スナメリあじろ漁」;スナメリが子育てする海)
第2章 海鳥たちの命のゆりかご(小さなペンギン、カンムリウミスズメ;繁殖が終わるとどこへいく?;木に登る海鳥、オオミズナギドリ;海をこわす原発)
第3章 「生きている化石」たちと、お花畑のようなスギモク群落(世界でここにしかいない貝;「進化の生き証人」ナメクジウオ;古生代から生き残った、カサシャミセン;お花畑のようなスギモク群落)
著者等紹介
キムファン[キムファン]
金晃。1960年京都市に生まれる。動物児童文学作家としてノンフィクションを中心とした自然科学分野の絵本や読み物を手がける。主な作品に『サクラ日本から韓国へ渡ったゾウたちの物語』(2006年第1回子どものための感動ノンフィクション大賞最優秀作品/学研)がある。韓国での著作も多数ある。日本児童文学者協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひっしー
1
スナメリかわいい♡日本にもいるんやー!!原発で傷ついている人や生き物がたくさんいるのに、どうして再稼働させるんだろう。今の日本はなんだか変だ。2015/01/14
APO
0
自然は本当に大切にしなければいけないと改めて思いました。人間は自然の偉大さには勝てないのだから、もっと謙虚にならなくては。きせきの海をなんとしてでも守ってほしいです。個人的にはナメクジウオが、無脊椎動物から脊椎動物へと進化していく道筋を解明してくれたらいいなぁと思います。児童書もなかなか参考になっておもしろかったです。2014/12/14