出版社内容情報
大きい1年生と小さな2年生まぬけな犬・クロダンプえんちょうやっつけたさくらんぼクラブのおばけ大会
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
38
かなり分厚くて重い本でしたが、作品としては4作品で、本の半分以上は長いあとがきや解説、エッセイ他でした。4作品はどれも面白かったです。小学生低学年の子供たちが臆病だったり、泣き虫だったり、理屈っぽい子だったのが、遊びを通してたくましくなっていくのが微笑ましい。特に「ダンプえんちょう」の園長先生が真剣に楽しく子供と向き合って遊ぶ姿がかっこいい。宮城県石巻の実在の園長先生がモデルで、崖の上の洞穴も本当にあるようです。ここでの海賊ごっこが、私の中では一番面白かったです。2016/12/19
かおりんご
25
古田足日全集第2弾。今回は大きい一年生と小さい二年生を収録。子供たちが自然の中でのびのびと遊んでいる様子が描かれていて、いいなぁと思う。ここまで子供の気持ちになって書けるのはすごい。ページ数に圧倒されるけれど、半数はエッセイや子供からのお手紙紹介。2019/10/26
菱沼
1
やはり、この人の本は読んでおかなくては、と思って全部読むつもりで図書館で借りた。1巻は誰かに借りられていて、2巻から。今更ながら、子どもたちの心理描写の巧みなことに驚く。教訓ではなく、教材ではなく、ただ子どもたちのありのままを描くことに努めていたのだなあと思う。2016/02/03
