内容説明
あたらしいクラスになって、係をきめるとき、和人は自分でかんがえて、黒板に「けんかとめ係」と書きました。ところが先生は、「けんかはとめるものではないぞ」というのです。よくわからない和人でしたが…。小学校低学年から。
著者等紹介
宮川ひろ[ミヤカワヒロ]
群馬県に生まれる。金華学園教員養成所卒業。新日本童話教室に学んだ後、「びわの実学校」に投稿。赤い鳥文学賞他、数々の賞を受ける
小泉るみ子[コイズミルミコ]
北海道に生まれる。早稲田大学文学部卒業後、絵を描き始める「小泉るみ子四季の絵本」シリーズ(ポプラ社)で、故郷を舞台に北の大地の四季を透明感あふれるタッチで描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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サルビア
18
新しいクラスになって係を決めるときにけんかとめ係を考えたのですが、担任の先生からはけんかはとめるものではなく、お互いに納得がいくまでけんかさせるものだと言われ、困ってしまいます。でも、けんかをとめるのではなく、お互いが気の済むまで、気持ちを全部はき出すまでが大事なんだと気づかせてくれるお話です。2015/07/03
さっきぃ
8
三年生になった和人が新しいクラスでけんかとめ係という自分が考えた係をやろうとしたら、先生に、けんかはとめるものではなくとことんやらせるもの、と言われはてなマーク。それを聞いたおじいちゃんはいい先生だと褒める。けんかを見守ったり、言いたいことを言わせるためにとことんやらせたり、けんか係として奮闘する和人。周りの大人たちが優しくて子供たちも素直だったりして、じんわり来る。けんかをとことんやらせるって大事だな。この人のこのシリーズ、大人になった今だからささるのかも。子供にもちゃんと読んでほしい。2022/08/13
haru
8
けんかって、悪いばかりじゃなかったんだ。最近の子ども達とことんけんかしてるのかなぁ、、、。子どもがこの本を理解してくれるのはもう少し成長してからかも、、、2014/10/21
けいこん
7
ケンカ係。ケンカを見守るのは大人でも難しい。人は一人一人違う。ケンカの原因も後の気持ちの整理もみんな人それぞれだから。上手にできないこともきっとこれからあるに違いないけれど、ケンカの後の素敵な気持ちを知っているなら、友達のケンカを見守ることも大事だとわかる人になれるだろう。そして上手なケンカができる人になってほしい。2018/11/06
おはなし会 芽ぶっく
6
「強く優しい心を育む」絵本2022/11/11