スウィング!

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  • サイズ B6判/高さ 20cm
  • 商品コード 9784494019571
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C8093

内容説明

“本気でやりたいなら、自分を信じろ”耕うん機のエンジン音から聞こえるとうさんの声。直は、残された田んぼを耕す決意をするが、チームメンバーたちは直の決断に揺れる。「野球、やめるわけじゃねえんだよな。」中学最後の公式戦まであと二か月。「野球も田んぼも、本気でやる。」直が、仲間と全力で駆けぬける。

著者等紹介

横沢彰[ヨコサワアキラ]
新潟県糸魚川市生まれ。『まなざし』(新日本出版社)で日本児童文学者協会新人賞を受賞しデビュー。日本児童文学者協会会員。「季節風」同人

五十嵐大介[イガラシダイスケ]
埼玉県生まれ。多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。主な漫画作品に『魔女』(文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞)『海獣の子供』(日本漫画家協会賞優秀賞・文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞、ともに小学館)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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mocha

98
〈部活本〉父を亡くした“直”は家の田んぼを残すため、野球部を休部しようとするが…。周りの大人たちも野球部の仲間も、みんなあったかくて真っ直ぐな良い話。山の田を残すことは、ただ米を作るということではなく、里を守ることでもある。しんどい農作業を頑張ることで、父の大きさに気づき、心も体も成長していく少年。中学最後の夏がキラキラと輝き始める。2017/04/18

びすけっと

11
2011年11月刊。YAコーナー出会い本。横沢さんの卓球部シリーズは何冊か既読(全部読みたいけれど揃っていない)。山を守るために雪中で命を落とした父の声を聞きながら、山の田んぼを耕す野球少年の物語。長老兼三さんの「山に帰ってしまった田はもう耕せん」(p.94)は田を知らない私でも想像がつきます。省力化は必要であっても、世界的な大規模化は日本の農業には合わないはず。地産地消、食料自給率をあげることこそが今の課題だと考えます。小さな土地を切り拓いた先人がいて、少年もいる。そこで生産される作物で生きる私も。2014/07/12

星野

8
野球がベースかと思ったら、田んぼの方だった。出てくる登場人物みんな良い人すぎる。これは小学生~中学生に薦めたい感じ。表紙も好き。2014/04/26

はじめさん

6
五十嵐大介の絵にひっかかって読んでみた。/ 父親を亡くして一年を迎えた、中3の野球部員。両親は兼業農家で米を作っていたが、もう今年からは無理。田んぼを手放そうという母親に、なんとかもう1年とかけあい、仲間たちとの最後の夏と田植えを天秤にかけながらも、地域のベテラン先達らのアドバイスを受けながら農作業にチャレンジ。父はいないが、父が愛用していた耕耘機に宿る魂との対話。大きな実りを目指して。/ 児童文学だから、挿絵もふんだんに入っています。(H27/228)2015/10/12

西澤 隆

5
単に集まってたいしたごちそうがあるわけでもなくただ呑む田舎の祭りになぜその土地の大人は熱狂するのか。小さい頃からそこで育ち、周りの大人たちがすることに巻き込まれながら次第に少しずつ体の中に埋め込まれていく後付け遺伝子のようなものが延々と受け継がれていく。その糸が途切れないからこそ雪が消えたとき、実りを喜ぶときにみんなは大いに酒を呑み、大笑いするわけで。その流れの中でやる中学生のヤセガマンや羽目外しの物語は、なんだか、いい。まだ若いオヤジを見送った身としては死んだオヤジと話しができるのは羨ましくもありました2019/09/23

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