出版社内容情報
雄介は、ちょっと失敗したことがきっかけで、学校でいじわるをされるようになりました。ある晩、お風呂でそのことを話すと、お父さんが「じゃあ、あしたは、ずるやすみをしよう」というのです! 『しっぱいに かんぱい!』『うそつきに かんぱい!』に続く第3弾。
小学1・2年~
内容説明
「学校へ、いきたくなかったときって、あった?」雄介は、おとうさんに、ききました。しっぱいしたことを、しつこくからかわれて、気持ちがしぼんでしまった雄介に、おとうさんは、“ずるやすみ”をしようというのです。
著者等紹介
宮川ひろ[ミヤカワヒロ]
群馬県に生まれる。金華学園教員養成所卒業。新日本童話教室に学んだ後、「びわの実学校」に投稿。赤い鳥文学賞他、数々の賞を受ける
小泉るみ子[コイズミルミコ]
北海道に生まれる。早稲田大学文学部卒業後、絵を描き始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
6
「かんぱい!」シリーズ。ずる休みの効用。どうしようもなく学校に行きたくない時、正直にその理由を親に打ち明けられる子どもは親との信頼関係が在るということ。そして、子どもの気持ちをちゃんと全力で受け止めることができる親はすばらしい。心を立て直すために大人が手を貸すのだ。大人たちのずる休みの思い出を聞いて、きっと雄介と正弘は後ろめたさより、ありがたい励ましを受け取っただろう。2024/02/01
boo
6
3年生からおすすめされた本。ずる休みっていうと悪いことっていうイメージだけど、お父さんからずる休みしようと言われてびっくり!しかも、元気をもらいに行った先にもずる休み中の友人。平日に自然の中で体を動かしてだんだんスッキリ✨夕飯を食べながらおばさんや先生ばあちゃんのずる休みの話を聞いて、元気になるためのお休みって必要なのかなって思えました。何気ない言葉で学校嫌い病になるっていうのもよくわかるなぁ。この話は3年生くらいの人間関係が複雑になる子たちに読んでもらいたいなぁ。2021/01/05
rusie
6
これも娘が借りてきてくれた。 こちらはすてきな大人がいっぱい出てくるんだよねえ。 いじめかな,と思われるようなことが出てくるんだけど, 力を取り戻すためにずる休みさせてくれる大人・・そしてほんとにパワーアップできるのは,ちゃんと自分に力があることを思い出させてもらえるから。たくさんの大人(つまり人生の先輩達)が応援してくれてるから。 これは,お父さんお母さんたちにも読んでほしいなあ。 読み終わって私も力が出た。2013/12/08
玲と建
4
【母】宮川ひろさんのかんぱいシリーズ。小学生の思いや学校での出来事など、低学年児の母としてはちょっと考えさせられる内容だった。こんな風にうまく気持ちの切り替えを後押ししてあげられるかな・・。2011/07/04
松子
3
ちょっと心が痛かった。いじめほどではないにしろ、からかいが昔から苦手だからか。してる方はさほど悪意はないんだろうけど、されて嬉しい、なんてことはないし、言い返せない自分がみじめだという経験は私にもあるから。もやもやした自分の気持ちをやっつけて、前を向くためのずるやすみ。勉強とは違うけれど、生きていく上でとても大事なずるやすみだと思う。2019/09/01