出版社内容情報
おつかいの帰り、ルウ子は、カタツムリにさそわれて“雨ふる本屋”へ。出迎えてくれたのは、摩訶不思議な本と、ドードー鳥の店主と助手の舞々子、そして妖精たち。ドードー鳥の店主が、ここにある本は、人間に忘れられた物語に、雨をかけてできあがるという…。
「物語」への、愛と信頼をこめたファンタジー。
小学3・4年~
内容説明
いらっしゃいませ。ここは、あなただけの物語が見つかる本屋さん。こんな雨の日には、ほんとうの自分に出会えるかもしれません―。
著者等紹介
日向理恵子[ヒナタリエコ]
1984年兵庫県に生まれる。兵庫県在住。高校生の時に、高木理恵子の名前で『魔法の庭へ』(創元社)を出版。季節風同人
吉田尚令[ヨシダヒサノリ]
1971年大阪府に生まれる。大阪市在住。書籍の装画や挿絵、NHK「みんなのうた」のアニメーションなどで活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
149
続編を先に読んでしまったのは、もう4年半も前。お話は忘れてしまったが、本屋に雨が降ったらどうするのかなと、想像力のないことを考えていた覚えがある。本・物語の種を育てる恵みの雨ということ。図書館の奥の別世界は、本の森という比喩を、文字通りに受け取ることから出た発想か。登場するキャラたちが妙におかしい。冒険を通してルウ子の心がやさしく成長する物語。2019/06/30
takaC
110
某市立図書館の『本のなかの図書館へ』展示132冊の1冊として置かれていのを手に取った。登場キャラの名前にもっと気を使ったらもっと人気図書になるんじゃないかななんて思った。2013/05/05
ゆみきーにゃ
88
《図書館》シリーズ一作目。初めましての日向さん。ドキドキワクワクしながら読んだ。どんなお話になっていくのか楽しみ♪2020/02/04
ままこ
84
不機嫌な女の子がカタツムリに導かれて迷い込んだ不思議な〈雨ふる本屋〉そこで人間にしか出来ない事を頼まれた。戸惑いながらも想像力を働かせての大冒険。想像力の質は大事だね。発想は面白いのだけど大人にはちょっと物足りないかも。子供には喜ばれそう。2019/06/08
七色一味
77
読破。ええ、もう「本屋」の一言で借りた本でございますとも。展開の飛躍や、突拍子もない設定、ふわふわとした綿菓子のような世界観は、児童ファンタジーそのものと言った感じ。そんな中でも、主人公ルウ子の心のなかにある葛藤──というか、妹への(自分でもわかっているんだけど)嫉妬心とそれを上回る愛情が、物語の背筋として一本通ったテーマとなっています。2013/09/15