出版社内容情報
花屋のみどりバアバが作るコロッケは、大きくておいしい。バアバは「毎日お花を手でさわって、お花の栄養をいっぱいもらっているからだよ」と、こうくんに手を見せてくれた。でも、やがて右手に力が入らなくなり、バアバはしんでしまう。こわくなって涙が出てきたけれど、花屋の栄養たっぷりのバアバの手をさわったこうくん。お葬式が終わった夜、みどりバアバのお店にいくと…。バアバと向き合う男の子の気持ちを丁寧に描く。
みどりバアバが「花屋はわたしにとって、生きることなんだよ」と言ったとき、「そうだよ。みどりバアバの生きるなんだよ!」と応援したこうくん。そんなこうくんが、みどりバアバの死とどう向き合うのか…。認知症の母親を毎日介護し、「生きる」と向き合い、その死とも向き合ったねじめ正一が、みどりバアバとこうくん、父さんの心の機微をあたたかなまなざしで描いた作品。
著者等紹介
ねじめ正一[ネジメショウイチ]
1948年東京都生まれ。詩集『ふ』(櫓人出版会)でH氏賞、小説『高円寺純情商店街』(新潮社)で直木賞を受賞。絵本に『ひゃくえんだま』(鈴木出版、けんぶち絵本の里大賞びばからす賞)、童話に『まいごのことり』(佼成出版社、ひろすけ童話賞)など多数ある
下田昌克[シモダマサカツ]
1967年兵庫県生まれ。1994年から2年間、中国、チベット、ネパール、インド、ヨーロッパをめぐり、出会った人たちのポートレートを描いて歩く。帰国後、書籍の挿画、CDジャケットなど幅広い分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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