出版社内容情報
くまたろうと、ぽんたと、やぎえちゃんは、夜の公園でふくれていました。「おっかーなんか、しーらない!」3びきは道に出ると…。
たかどの ほうこ[タカドノ ホウコ]
作
岡本 順[オカモト ジュン]
絵
内容説明
おかあさんにしかられた3びきはいえをとびだして…新シリーズえほん。
著者等紹介
たかどのほうこ[タカドノホウコ]
高楼方子。函館市生まれ。『へんてこもりにいこうよ』(偕成社)『いたずらおばあさん』(フレーベル館)で、路傍の石幼少年文学賞、『おともださにナリマ小』で産経児童出版文化賞、『わたしたちの帽子』(以上フレーベル館)で赤い鳥文学賞・小学館児童出版文化賞を受賞
岡本順[オカモトジュン]
愛知県生まれ。絵本に、『きつね、きつね、きつねがとおる』(日本絵本賞、ポプラ社)など多数ある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぶち
97
読友さんのレビューに魅かれて手に取りました。 お母さんに叱られて、暗くなった夜の公園に集まってきた3人。三人はぷーとふくれたり泣いたりしていましたが、悪ふざけをはじめます。私にも覚えがあります。自分では叱られたことが納得いかなくて、プチ家出のように近所の公園に行ったことが....。読んでいるうちに、3人がいる月夜の中に私も紛れ込んだような気持になってきます。そして、3人がお母さんのもとに帰りたくなるきっかけになった出来事も、そのページの絵もとっても素敵です。自分の幼い頃の気持ちを思い出す絵本でした。2022/06/17
♪みどりpiyopiyo♪
58
くまたろうと、ぽんたと、やぎえちゃんは、お母さんにしかられて家を出てきました。「おっかーなんか、しーらない!」■あらあら みんなむくれてますね。子供の気持ちも知らないですぐに怒るおかあさんなんて、ふーん! だ。■高楼方子さんのお話に、絵は岡本 順さん。表紙のぺしゃんと座り込んだ3匹が、人間の子供みたいで いいこいいこしてあげたくなっちゃいます。■お母さんへの不満と反発、寂しさと恋しさ。哀しい気持ち、いばった気持ち、しゅんとした気持ち…たくさんの気持ちをお月様がみんな見ていた優しい絵本でした。(2016年)2018/11/26
とよぽん
39
お母さんに叱られてプチ家出をした3びき。子ども心の揺れ動く様子を、高楼方子さんが巧みに描いて最後はお月様に諭してもらう。やっぱりお母さんの元に戻っていきたい子どもたち。2020/05/23
chiaki
31
「おっかーなんか、しーらない!」お母さんに叱られたくまたろう、ぽんた、やぎえちゃんは月夜の憂さ晴らしに家を出ちゃいます。おっかーの愚痴を溢したり、公園や壁にいたずらしたり…。浮かれ気分も落ち着いたころ、ふいに聴こえた子守唄。急にお母さんの温もりが恋しくなります。貼り紙を食べちゃうやぎえちゃんには思わず笑ってしまいました。愚痴を溢せる仲間がいて、帰る場所と安心できる懐があるからこそ、きっと羽目も外せるんだよね。3人を空から見守るお月さまもお母さんみたいであったかい。2019/08/26
花林糖
31
(図書館本)岡本順さんの絵がとっても可愛い!色遣いも絶妙です。しょんぼり顔の3匹の絵が一番お気に入り。(購入)2016/11/01