出版社内容情報
小児ガンのあきこちゃんは笑顔をたやさない天使のような子。先生とクラスメートは奇跡を願って…。 SLA選定/JLA選定/97年度課題図書
内容説明
「大きくなることはやさしくなること」とサトパン先生。小児ガンのあきこちゃんとクラスのおともだち。かなしいほどやさしい天使たちのお話。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
頼ちゃん
11
有名な本ですが、あらすじだけ聞いて、お涙ちょうだい、出来過ぎの話なのでは?と勝手に思い、読んでいなかった。そんなことはなかった。ごめんなさい。言葉のシャワー、やさしさ、こんな先生とクラスがあったらいいな。子供って優しい。2019/09/29
龍馬
9
読み終わった時、僕は涙がでた。あきこちゃんはみんなと一緒に一年生になって、一生懸命走ったんだろうなって思った。あっこちゃんは途中でこけちゃった。最後まで頑張ったけど、あっこ星になってしまった。この本を読んで、放射線という言葉や輸血っていうことを知った。いっぱいしたいことがあるのに、病気だからできないのは悲しい。もっともっと、みんなと一緒に走りたかっただろうなって思う。本の中には走っている場面はありません。息子にはみんなで過ごした時間が走っているように感じたのかな・・2010/04/10
ゆにす
7
教育実習生が子どもに薦めて、読んだ6年生が私にぜひ読んでほしいと勧められたので読みました。確かに泣けます。「ねずみくんのチョッキ」をみんなで着るところが面白いと思った。宮川ひろさんが書く先生や子どもたちはとても素直で優しい人たち。2016/11/28
くろり - しろくろりちよ
5
小学校で新しい一年生を受け持つことになったサトパン先生。神経芽腫という病気と闘うあきこちゃんや、病気でお父さんを亡くした大輔くんのいる、サトパン先生にとって初めての難しいクラス。その中で先生は、人形のてっぺいくんや、言葉のシャワーの力、遠足やどろんこ遊びも加えてあきこちゃんと一緒に闘ってくれる。人形のてっぺいくんの目線から見たあきこちゃんとそのクラスは、とっても楽しいものだった。最後まで、楽しいものだった。このクラスを見て来た私たちは、誰もあきこちゃんやサトパン先生を忘れない。2011/11/30
まぁみ
4
息子のお友達のお姉さん(小五)より薦められました。読後は感謝でいっぱいでした(感涙)。「言語浴」という、ことばのシャワー、その力の強さを思い知らされました。また、学校教育の大切さと素晴らしさ、友達と過ごす時間の重要性を痛感させられました。あきこちゃんの短い生涯が輝いていたこと、またいつまでも輝き続けていることを、忘れずにいたい。(※フォア文庫版を読了。画像が欲しかったので、こちらでup)2008/12/18