出版社内容情報
なんだかつまんない日、ぼくはふと、テーブルの夏みかんをみる。「あっ、なつみかんのてっぺんに、みどりのほし、みぃつけた」やさいにも花にもみつけた、みどりのほし、ほし、ほし! 葉っぱのながれぼしを追いかけて走ったぼくは、草の上で大の字になってともだちと手をつなぐ。ぼくたちはみんなほしのこども…。林木林さんのみずみずしい言葉と、長谷川義史さんののびやかな絵で描かれる、小さな発見から大きく広がる心の世界。
「こどもの詩 周南賞」で入賞したこどものうたの歌詞の世界からうまれた作品。くだものや野菜の「へた」を「みどりのほし」と表現する、詩人ならではの発見と言葉が読者の想像を広げます。林木林さんはブログで、「地球には小さな緑の星たちがたくさん輝いて、その輝きが地球の緑を輝かせている。なんてすばらしいことでしょう」と書いています。自分のいのちや自然、ともだちのいのちの輝きを感じる作品です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
49
緑の星があるのかと思ったら、野菜や果物のヘタが星という事だった。確かにそうだ、ヘタは緑で星の形をしている。小さな所にまで目が届く、好奇心を持つことは大切なんだなぁ。2021/02/24
anne@灯れ松明の火
32
林さんのブログや出版社のFBで知り、読みたかった新作。隣市で。夏ミカンのヘタを「みどりのほし」と思った林さん。詩人ってスゴいなあ♪ 果物や野菜が、星の冠をかぶっているのは、緑の星で生まれた証拠。そして、ぼくたちも……と続く。なんて素敵なんだろう。2011年「こどもの詩 周南賞」で優秀賞の詩が絵本になったそうだ。長谷川義史さんの絵が詩の世界を広げ、深め、目に訴えかける。この詩には、谷川賢作さんが曲を付け、巻末には楽譜もある。絵本化をきっかけに、歌ももっと知られるといいなあ。2020/08/20
どあら
24
図書館で借りて読了。みどりのほし、野菜にもイッパイだわね🍅🍆🌶2023/06/22
ヒラP@ehon.gohon
19
身近な野菜のヘタに緑の星を見つける。とてもロマンチックな視点です。2022/04/26
しぃ
15
長谷川さんの絵が良かった。話はなんだか?と思ったら童謡がもとになってるとか。知らなかった。2023/09/05