出版社内容情報
原っぱは子どもの天国だ。戦中、戦後の原っぱを舞台に遊びと環境の移りかわりを克明に描く。 SLA選定/JLA選定
内容説明
本書は「はらっぱ」をとおしてある町の60年間のうつりかわりをえがいたものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
20
絵本。戦争教材を探していて読む。はらっぱの変容。これはこれで面白いけれど、戦争としては今一つ。2023/09/26
刹那
20
6年生推薦図書。はらっぱの何十年の姿。長男にも見てほしいので、図書館で借りてきました。細かいところまでじっくり見るとなお面白い。看板の字が昔は反対から書いてあるって気づくかな(๑´罒`๑)2016/10/02
しぃ
19
確かにはらっぱって見かけないわ…ドラえもんの中でくらいしか見たことないかも。はらっぱの定点観測で戦争中の町中を描いています。戦争への忌避感がひしひしと伝わりますが、平和な場所が突如火の海と化す怖さは小学生以上向けかな。2023/08/22
いろ
16
映画「はだしのゲン」リタイヤ後も,怖いくせに,戦争と平和についての諸々には,相変わらずとても関心がある息子。怖い絵や表現は苦手だけど,この絵本は「大丈夫。」広場(はらっぱ)を定点観測的に,戦前~戦中~空襲~戦後と見つめた絵本。9歳男児は,戦争で…という部分よりも,最初に道路の舗装?工事をしている様子に「もう出来た,早っ!」「煙突はだいたい全部残ったね。」「字が反対から書いてあるね。」など,町の様子やその変化を楽しんでいた。かなり気に入る。合間に「○年だから,おばあちゃん生まれてる頃だね。」など話したり。2017/07/09
アキ
16
誰のものでもないような、誰のものでもあるような。柵も垣根もなく、決まった出入り口もない自由。子供にしたら広々とした、使われているようで、忘れられているような空き地。そんな曖昧な存在、今はどこにもありそうにない。それでも、野ざらしの駐車場にもならず、奇跡のように子供が遊ぶ「原っぱ」のまま現代に残った最後のページ。暮らしのいろいろ、いろんな変化を定点観測的に眺めて楽しい絵本でした。2017/05/17