内容説明
きょう、ピピッチが死んだ。ピピッチ―わたしの、空色のセキセイインコ。ピピッチがゆびにとまっていると、ほんのちょっと重くて、ピピッチのにおいがした。あたたかくて、やわらかくて、ピピッチがいると、くふくふ、わらいたくなる気持ちになった。
著者等紹介
さえぐさひろこ[サエグサヒロコ]
三枝寛子。大阪府生まれ。第十一回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞
いしいつとむ[イシイツトム]
石井勉。千葉県生まれ。漆工芸、染色工芸を学び、絵本・さし絵に意欲的に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キラ@道北民
36
実家の猫の訃報が届いた朝、小3の娘に渡された本。インコの死から始まる物語。そうだ。私には、悲しいことがあった時に声をかけてくれる人がいる。一緒に思い出を語る人がいる。悲しみから気付かされた幸せに胸がいっぱいになった。2018/04/09
遠い日
7
大切なペットのセキセイインコのピピッチの死。ピピッチのお墓を荒らしたカラスが許せないれいちゃん。そして、自分がカラスにしたことに傷つくれいちゃん。命の巡りと、命の捉えかた。けっこうヘビーなテーマだと思います。2017/01/23
あるちゃ
3
同じような体験をしたことがあっても同じように考えるとは限らない。 人を元気付けるって難しい。 でも黙ってるより声をかけてあげるほうが結果的にその日となりの解決を見出す手助けになるんでしょうね。2012/07/16
mame
1
大切なペットが死んでしまうところから始まる。悲しくて、寂しくて、複雑な気持ちがよく分かる。文字は大きいし少なめだから低学年でも読めるけれど、心を感じてもらうには、中学年以降がいいと思う。2018/12/13
rinrin3
1
子どもが図書館で借りていた本。亡くなったペットのセキセイインコとの思い出や食物連鎖。ペットとの別れがあるかどうかで読み方が違うかも。ペットの死を体験していない我が家のこどもたちには、「ふーん。」だった。2016/02/13