内容説明
「じごくのそうべえ」の田島征彦、「ちからたろう」の田島征三。ふたりはふたごの絵本作家。同じDNAを持ち、18年間同じ環境で育ったふたりにとって、互いの作風が溶け合うように似てしまうことは避けることができない。しかし、表現者である以上は、常に相手と違うものを創らなければならない。このことは、ふたりが変化し続けるアーティストになることを運命づけた。相手を乗り越えることが、すなわち現在の自分を乗り越えることでもあったのだ。鋭すぎる心を持つふたりの壮絶な魂の闘い。それをふたりの半世紀に及ぶ作品たちの中から感じ取ってほしい。
目次
「田島さんのこと」(松居直)
「田島征彦の視覚構造と技法」(木村重信)
「田島征三について」(北川フラム)
「耕すいごっそう 田島征彦」(佐保美恵子)
図版
「田島征彦と田島征三の半世紀」対談
田島征彦の型絵染
田島征彦の著作目録
田島征三の著作目録
過去の対談(高知新聞1982年1月31日より)
ユキちゃんセイちゃん往復書簡(単行本未収録分)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
14
田島征彦さんと田島征三さんの半世紀以上の活動の記録。タイトル通り「激しい」作品のイメージがありましたが、お二人ともとても繊細なんですね。お二人の作品は子どもたちから高齢者にも人気があり、読む時は作品のもつ力にいつも助けられています。双子という認識はありましたが、改めて対談の写真を見るとホントそっくり(笑)。これからもステキな作品を期待しています。2020/05/07
ochatomo
10
展覧会図録で、解説、お二人の対談・年譜と充実していておすすめ 2006刊2021/04/05
kaizen@名古屋de朝活読書会
2
「じごくのそうべえ」の田島征彦,「おおかみのごちそう」の田島征三 が双子だったことをはじめて知りました。 二人とも、特徴のある作品で、こどもととてもたのしく読むことができました。 お話 と 絵 の 両方を担当しているものが,すごく 印象的です。 こんなに すばらしい 作品たち を ありがとう。2012/03/16