出版社内容情報
光と音は、どちらがはやいか? 光と音の違いと共通するところをたしかめ、科学の基本を学ぶ絵本。
内容説明
誰もがその恩恵をうけている音と光は、よく考えてみると、その実体はたいへんむつかしいものです。しかも、わたしたちは、音は耳にきこえるもの、光は目にうつるものとして、別々に考えがちです。そういう、全くはなればなれのものにも、共通性があること、その両者に通ずる適当な尺度をえらぶと、異質のものも対比できることを、わたしは、この本にもりこみたいと念じました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
90
かけっこの説明。ひとは1秒で10メートル。音は1秒で300メートル。ジェット機は音おり早い。光は1秒で300000000メートル。月から地球まで光で1秒。太陽からは8分。星からは1年以上。何万年もかかる星がある。見えてから、後から音が。あとがき「ちがったものの共通性を比べることは科学の第一歩」2013/09/19
こゆ
14
小3に読み聞かせ。光と音の速度にまつわる、科学絵本。かこさとしさんの科学絵本は本当にわかりやすい。息子は去年雷の稲妻と音のズレについて、夫から教わっていたので知ってるという顔で聞いていたけど、光の桁違いの速さには驚いていた。そんな光の速度で何万年も向こうから来る光なんて、大人だって想像が及ばない距離。遠い星の光はタイムスリップみたいなもので、今見えてるあの星はもう存在しないかもという話をしたけど、きょとんとしていた。あと、人間が作り出したジェット機やロケットが音速を超えるというのもすごい。2022/10/08
けんちゃん
14
かこさとしさんのかがくの本。身近にある光や音についての解説なのですが、一つのお話のようになめらかに、すっと入ってきます。この辺がかこさんの巧いところ、いつもながらあっぱれです。絵は田畑精一さんですが、だいぶイメージがちがって、かわいらしいイラストです。30年以上前の作品ですが、古さを感じません。2011/01/22
ごへいもち
10
読友さんご紹介本2013/10/09
ochatomo
9
絵は田畑精一さん 花火と雷で近い遠いの差を解説する例がわかりやすい 人・音・ジェット機・光を並べて比較する 初版1968年 新版1988刊2019/04/01