出版社内容情報
山にポンとぶつかって、ボールのように空をとぶゴムあたまポンたろうのふしぎな世界一周の旅。 SLA選定/98年度後期SLBC選定/第4回日本絵本賞/よい絵本選定/98年度課題図書
内容説明
ポンたろうは、頭がゴムでできている男の子。山にポンとぶつかって、ボールのように空を飛んでいきます。あっ!下にはトゲいっぱいのバラの花園が…。ゴムあたまポンたろうのせかい1しゅう、そらのたび。幼児からマニアまで。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
97
ゴムゴムの実を食べたかどうだか定かではないゴム人間のポンたろうが、頭から堅いモノに突っ込み、跳ね返されながら世界を渡っていくお話。相手が堅ければ堅いほど「オラ、ワクワクすっぞ!」な感じがどこか少年ジャンプ的。とはいえ、いつも相手が堅いわけではなく、柔らかい花だったり、オバケだったり、ジャングルだったり、トゲトゲのハリネズミだったりして、「どうなるんだろう?」という話の引っ張り方も面白い。「何事も頭から突っ込んでいけば、助けが現れるものだ」というメッセージが込められているのかいないのかは分からない。2014/09/06
ダリヤ
91
あたまがゴムでできてるポンたろうが、いろんなところにあたまをけられたりぶつかったりしながら、あっちこっちをポンポンとんでゆくおはなし。いきつくさきざきにまちうけるへんないきものたちもおもしろい。ひやひやどきどきと、いつまでもたえまなくとびつづけるのではなくって、さいごはこちらもほっとあんしんしてしまう。カラフルでとてもたのしませてくれる一冊。2014/02/03
厩戸皇子そっくりおじさん・寺
68
長新太の本は褒める人が多い。みんながやたらに褒めるものには反発を覚えるが、この絵本を読むとそりゃ褒めるよなぁ…と思わされる。楽しいナンセンスの見本だと思う。訳のわからなさやシュールさが嫌味じゃない。良い意味の幼児性がある。頭がゴムで出来たポンたろうが、頭で跳ねながらいろんな所へ飛んでいく。ご都合主義もありながら、最後の落着で寝る前の読み聞かせに相応しい絵本だと思わされる。そもそも何なんだ、ゴムあたまポンたろうって(笑)。よく思い付いたと思う。キャラの大発明ではないか。大人の私が読んでいて随分楽しかった。2017/10/23
gtn
63
成り行きに任せることの安心感と、身を委ねることの不安。2020/09/14
めろんラブ
62
ポンたろうは今日も世界中を旅しています。ゴムで出来た頭を弾ませながら・・・。何で?だから?などと野暮なツッコミを入れちゃイケマセンね。「だってゴムのあたまだから」この一言でオールOK!旅ではたくさんの困難にぶつかるけれど、弾んじゃうからノープロブレム!なんでしょう、この平和で大丈夫な感じ(笑)。長さんの世界、最高です♪跳んでいるポンたろうの姿がダイビングヘッドをしているように見えてしまう私は、にわかサッカーファン。がんばれニッポン!2010/06/29