出版社内容情報
鏡のむこうには別の世界があって、行ったら二度ともどってこられない?!怖い鏡の話13編を収録 SLA選定
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
65
図書館本。 冒頭に出てきた仮面のキャラクター、ペルソナは仮面の意味で転じて人格という意味ですね。作中でも鏡=魂とあるので鏡をのぞき込むということは自分の人格や魂の底をのぞき込むということにもなるのでしょう。鏡を見なければ身だしなみがおろそかになり鏡を見すぎれば自分の嫌なとこを見すぎて気が狂う…。難しい塩梅です。2019/01/20
瑪瑙(サードニックス)
41
鏡に関する各国の怖いお話。「あわせ鏡」は有名な話で子供の頃学校でも噂になっていましたね。やってみたことはないけれども。「鏡にうつった校長先生」は怖いというよりも切なく悲しいお話でした。【オール・ハロウズ・イヴHorror読書会】参加2019/10/31
めがねまる
23
鏡に魅せられた女主人のレストラン、という時点でなんとなく嫌あな予感がする。が、鏡って妙に惹かれる。派手な怖さはないが、神秘的で静かな怖い話が多い。1人の少女の死を悔やみながら死んだ校長先生のお話は、鏡に映った姿がまざまざと思い浮かび、その深い悲しみを思うからこそゾッとする。あともう一つ、狼の目に魅せられた叔父さんのお土産のお話は夢と現実の境が曖昧で、鏡の性質を如実に表す幻想的な怪談だ。ハッキリしたオチがなく、そこに得体の知れない何かがある恐怖が趣深い。2016/05/28
魚京童!
9
あの子、これでもう、もどってこれないね2014/02/26
白雪ちょこ
7
鏡というものは、確かに美しいものを写す反面、自分の心の内側や、見えない不思議なものも写してしまう。 そんな物語がたくさん詰まっている作品だった。 表紙の子の女の子の印象もインパクトが大きかったため、よく覚えている。 子供はもちろん、大人になれば色々なことも理解しているため、さらに恐怖心も倍増できたと思う。