出版社内容情報
むかし、じさとばさがいて毎朝ご先祖さまにお水をあげておったが…。ゆかいで悲しい民話絵本。 SLA選定/JLA選定
内容説明
むかし、じさとばさがいて、まいあさごせんぞさまにお水をあげておった。ちょろちょろっ…ねずみにもらったふくべっこ、そのなかはねずみのごてんで…ふしぎなみんわ絵本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
円舞曲
15
「じさと、ばあさ」という音が味わい深い。昔話の摩訶不思議なお話と絵で素敵な世界を。2013/05/12
ヒラP@ehon.gohon
7
おばあさんが何も知らずに南蛮みそを詰めこんだら山崩れ、おじいさんが慌てて水で洗い流したら大洪水で、御殿もねずみたちも滅んでしまいました。 恩返しが悲惨な結末に、可哀想な気持ちが残ります。 お湯で元気になったねずみのおじいさんはどうしたでしょうか。 不思議な物語です。2017/02/09
遠い日
6
丸木俊さんの絵を求めて。何ともやりきれない結末に、人間の業のようなものを感じる。エゴとやさしさの両天秤。じさとばさの描かれていない葛藤の存在が見える。2019/05/28
おはなし会 芽ぶっく
3
ふくべっこってなんだっけ?と再読(笑)2018/04/14
ふぁんと
1
結末が衝撃的だったし、賛否両論あるようですが、これが民話なのだと思いました。ねずみから恩返しとして袋をもらったおじいさん。おばあさんにちゃんと説明しなかったがために、全員にとって寂しい結末になります。こうならないためにはどうすれば良かったんだろうね、という問いかけを感じるところが、松谷さんらしい文の余韻だなぁと思いました。絵はとても楽しくて、その場その場の雰囲気がよく分かります。子どもと話しながら読み進めたい絵本でした。また、昔話らしい言葉遣いもとてもよいです。2015/04/25