「社会的入院」の研究―高齢者医療最大の病理にいかに対処すべきか

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「社会的入院」の研究―高齢者医療最大の病理にいかに対処すべきか

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  • サイズ B6判/ページ数 404p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492701249
  • NDC分類 498.13
  • Cコード C3036

出版社内容情報

後期高齢者医療の問題が騒がれるなか、社会的入院とは「新しい」問題として認知されつつある。「年間1兆5000億円」、その実態把握および本質的な問題の所在を明らかにする書。

内容説明

全部で四部からなる。第1部で社会的入院の意味を、続く第2部でその実態を明らかにし、第3部で社会的入院の根本原因を追究し、第4部でその対策を考えるという構成である。

目次

第1部 社会的入院とは何か(社会的入院=本当は不適切な入退院;社会的入院はイエローゾーン医療の一つ;社会的入院の何が問題なのか)
第2部 社会的入院の実態(長期入院の実態;伝統的な社会的入院の実態;社会的入院の新展開)
第3部 社会的入院の発生原因をひも解く(先行研究が指摘する当事者要因;当事者要因への対策とその評価;在宅介護忌避を誘導する不均衡問題(需要サイドの要因)
病床過剰によるマンパワー分散がもたらす低密度医療問題(供給サイドの要因))
第4部 良質な高齢者医療&ケアを実現する政策(施設体系を再編し、高密度医療&ケアを実現する;在宅医療・介護を促進し、医療&ケアの質を確保する;保険者機能を強化し、入退院の適性化を行う)
国民が自ら考え判断する

著者等紹介

印南一路[インナミイチロ]
1982年東京大学法学部卒業。ハーバード大学行政大学院、公衆衛生大学院で医療政策を研究し、1992年シカゴ大学経営大学院でPh.D.取得(組織論)。シカゴ大学経営大学院助教授を経て、慶應義塾大学総合政策学部、同大学院政策・メディア研究科教授。財団法人医療経済研究・社会保険福祉協会医療経済研究機構特別主席研究員、株式会社キングジム社外取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Rumiko Tsuchiya

0
その道の専門家ってこういうヒトを言うのだと、ただただ尊敬。ただ視点が病院中心かなぁと。24時間フォローの在宅介護や在宅での看取りなどの環境整備が進まないと、どんなに高密度医療を進めても、やっぱり対症療法からは抜け出せないのではと思います。2011/09/19

roxy001960

0
日経新聞で経済図書文化賞を受賞したという記事を見て読んでみました。義母が介護が必要な状態となり、高齢者医療は個人的にも感心のある分野でした。社会的入院の問題点や原因を、フィールドスタディーによるデータを元に分析・考察しています。私はこの分野の素人ですが、大変わかりやすく説明されていると思います。社会的入院だけでなく、高齢者にベストな医療や介護を提供するという観点が強調されているところがよいと思います。多くの人に読んでもらいたい内容です。2009/11/15

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