内容説明
医療費の膨張を押さえ、個人の選択に即した医療・介護サービスの供給を促す制度改革の核心は何か。第一線で活躍する研究者が分析・提言する。
目次
第1部 医療費の現状(自己負担率の変化と患者の受診行動;老人医療の価格弾力性の計測と最適自己負担率―国保レセプトデータを用いた検証;特定疾病における医療費格差―診療行為の標準化に向けて)
第2部 医療供給体制(高齢者医療費の格差、公私医療機関の併存、および公的規制;平成14年診療報酬マイナス改定は機能したのか?―整形外科レセプトデータを利用した医師誘発需要の検証;保険の経済理論から見た「混合診療」)
第3部 医療制度改革・政策提言(介護保険の現状と持続可能性;介護保険と老人保健の利用給付関係の検討―個票データを用いた栃木県大田原市における例;喫煙習慣に関する経済学分析―合理的依存症モデル神話とその再検討 ほか)