経済産業研究所・経済政策レビュー
医療改革―痛みを感じない制度設計を

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  • サイズ B6判/ページ数 322p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492700761
  • NDC分類 498.13
  • Cコード C3036

出版社内容情報

医療サービスを消費者の視点に立って改革を論じる。国民の負担増が不可欠の中で、痛みを伴なわないものにするには、医療システムの改革が必要。MSAの導入を提唱。

内容説明

世にさまざまな医療改革案があふれているが、これぞ抜本改革、というものは見当たらない。そこで著者は、医療改革について、三つのプロセスから成る工程表を提案する。第一は、「医療の受け手」と「医療の担い手」の間にある情報ギャップを埋める政策、第二は、医療保険制度にまつわるモラル・ハザードを阻止するための政策、第三は、医療を一つの「産業」として捉える政策である。

目次

第1部 財源確保のための新たな選択肢(迷走を続ける医療制度改革;タバコ税こそ公的医療保険の新たな財源;介護保険施設の矛盾とその解決策;保険外負担の実態とEBMに基づく経済的評価;シンガポールのMSA制度に学べ)
第2部 負担増に見合う医療システムとは(負担を増やす前に医療の効率化を図れ;医療法の根本的見直しが急務;e‐HealthとDRGで医療界は変わるか;医療経済学からみた医療・介護事故対策;MSAは医療費適正化の特効薬となるか)

著者等紹介

川渕孝一[カワブチコウイチ]
東京医科歯科大学大学院教授、経済産業研究所ファカルティ・フェロー。1959年生まれ。1983年一橋大学商学部商学科卒業。1986年シカゴ大学経営大学院にてMBAを取得。民間企業勤務の後、国立医療・病院管理研究所、国立社会保障・人口問題研究所勤務(併任)、日本福祉大学経済学部教授、日医総研主席研究員など経る。主な研究テーマは医療経済、医業経営、診療報酬政策など
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