戦後歴代日銀総裁とその時代

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戦後歴代日銀総裁とその時代

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  • サイズ B6判/ページ数 323,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492654606
  • NDC分類 338.3
  • Cコード C3033

出版社内容情報

1946年の一万田尚登から現在の黒田東彦まで。日本の金融政策を動かしてきた戦後の日銀総裁14人の群像と足跡をたどる。

1946年の一万田尚登から現在の黒田東彦まで―― 日本の金融政策を担うリーダーたちは何を守り、何と闘ってきたのか? 戦後14代にわたる日銀総裁の群像と足跡を通して描いた戦後経済史。著者は30年にわたって日銀に奉職し、間近に見てきた、それぞれの総裁ごとの時代的背景、政策運営、政策評価、人物評伝の4つにわけて解説する。日本の金融政策を知るうえでの基本書。

第1章 一万田尚登総裁とその時代
第2章 新木栄吉総裁とその時代
第3章 山際正道総裁とその時代
第4章 宇佐美洵総裁とその時代
第5章 佐々木直総裁とその時代
第6章 森永貞一郎総裁とその時代
第7章 前川春雄総裁とその時代
第8章 澄田智総裁とその時代
第9章 三重野康総裁とその時代
第10章 松下康雄総裁とその時代
第11章 速水優総裁とその時代
第12章 福井俊彦総裁とその時代
第13章 白川方明総裁とその時代
第14章 黒田東彦総裁とその時代
終章 セントラル・バンキングの旅路

【著者紹介】
島村 高嘉(シマムラ タカヨシ)
元・中央大学総合政策学部教授
1932年群馬県生まれ。55年一橋大学経済学部卒業、日本銀行に入行。国庫局長、審議役などを経て、87年防衛大学校教授。95年中央大学総合政策学部教授。2003年麗澤大学国際経済学部客員教授。現在、中央大学政策文化総合研究所客員研究員。主な著書に『わが国の金融体制――確立と変貌』、『図解金融入門――システムとメカニズムの解明』、『金融読本』(共著)、『戦後世界の形成――ブレトン・ウッズと賠償(ケインズ全集26巻)』(共訳)(以上、東洋経済新報社)、『鎮守の森からのメッセージ』(三月書房)、『わが国金融風土の解明』(麗澤大学出版会)などがある。

内容説明

一万田尚登から黒田東彦まで。日本の金融政策を担うリーダーたちは何を守り、何と闘ってきたのか?14人の総裁の群像と足跡を通して描いた戦後経済史。

目次

一万田尚登総裁とその時代―カリスマの「金融法王」インフレを制圧
新木栄吉総裁とその時代―復興から成長への助走 正統派の金融正常化路線
山際正道総裁とその時代―大蔵出身の優等生総裁 政府・成長派と日銀・安定派のはざまで苦悩
宇佐美洵総裁とその時代―気骨の民間出身総裁 証券不況を乗り切る
佐々木直総裁とその時代―悲劇の日銀プリンス 円切上げと石油危機の大波をかぶる
森永貞一郎総裁とその時代―「日銀の窓」を開いた大蔵の首領 石油危機克服に大きく貢献
前川春雄総裁とその時代―本格的な国際派の登場 石油危機の克服、国際政策協調でも手腕
澄田智総裁とその時代―プラザ合意後の円高不況対応で苦慮 意図せざるバブルの発生を許す
三重野康総裁とその時代―日銀生え抜きの実力総裁 バブルを止めた「平成の鬼平」
松下康雄総裁とその時代―平成金融恐慌の修羅場で苦闘 新日銀法の制定に踏み込む
速水優総裁とその時代―新日銀法下の舵取り 非伝統的政策を断行
福井俊彦総裁とその時代―雌伏五年、日銀のサラブレッド 果敢なゼロ金利・量的緩和の政策運営
白川方明総裁とその時代―学者肌総裁の苦渋の選択 物価安定目標政策に踏み切る
黒田東彦総裁とその時代―アベノミクスで白羽の矢 デフレ脱却へ異次元の大胆緩和
セントラル・バンキングの旅路―歴史に学ぶ「政策の実践知」

著者等紹介

島村高嘉[シマムラタカヨシ]
1932年群馬県生まれ。55年一橋大学経済学部卒業、日本銀行に入行。国庫局長、審議役などを経て、87年防衛大学校教授。95年中央大学総合政策学部教授。2003年麗澤大学国際経済学部客員教授。現在、中央大学政策文化総合研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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本野 杜蔵

5
日本銀行の旧本館を見学したとき、歴代日銀総裁の肖像画を見た。「日本経済の舵取り役」この重い使命を背に、歴代総裁の対処が通観できて読みやすかった。戦前戦後の金融史に思いを馳せた。私が記憶する総裁は、平成不況まっただ中に、幹部職員の汚職事件で辞任した松下総裁からだ。その後、速水、福井、白川、黒田現総裁までの間、ゼロ金利政策、異次元の大胆緩和など日銀の動静をひたすら傍観している。微々たるベースアップしか経験していない私。我々の所得は名目も実質も増えるのか?通貨の発行と管理に責任を持つ銀行としての責務に期待する。2015/05/01

スプリント

1
元日銀マンが著者です。戦後の日銀総裁についてその経歴から時代背景・政策運営・政策評価までコンパクトにまとめられており日銀総裁のみならず戦後の日本の金融動向と課題を理解することができます。歴代の日銀総裁は不思議と西日本さらにいうと九州地方出身が多いようです。2014/07/04

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