出版社内容情報
日本の金融システムが危機的状況に陥った根本的原因は情報開示の不足である。危機を克服するために何をすべきか。市場規律・監督体制のあり方を欧米と比較し検証。
内容説明
本書は、日本の金融システムを再構築するうえで必要な情報開示と市場規律をめぐって行った、ここ3、4年のリサーチをまとめ、加筆訂正したものです。
目次
第1部 金融システムに対する公的資金投入とアカウンタビリティー(公的資金投入とアカウンタビリティー;アカウンタビリティーをめぐって)
第2部 情報開示と資本市場(不良債権の時価評価・債権流動化と情報開示;投資家育成と資本市場の課題;デリバティブの情報開示と市場規律)
第3部 市場規律とセーフティネット(市場規律主軸型の監督政策;預金の機能と銀行業、セーフティネット;市場規律主軸型の金融システムにおける日本銀行;企業年金の情報開示と市場規律)