日本の企業統治―その再設計と競争力の回復に向けて

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  • サイズ A5判/ページ数 449p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492532898
  • NDC分類 335.21
  • Cコード C3034

内容説明

「ハイブリッド化」は何をもたらしたか。90年代後半以降の日本の企業統治の進化をたどる。

目次

日本の企業統治の進化をいかにとらえるか―危機後の再設計に向けて
第1部 日本企業の外部ガバナンスはどう変化したか(「メイン寄せ」による規律付けと実証分析;株式所有構造の多様化とその帰結―株式持ち合いの解消・「復活」と海外投資家の役割;日本における経営権市場の形成―バイアウトを中心として)
第2部 内部ガバナンスと組織アーキテクチャ(日本企業による社外取締役の導入の決定要因とその効果;何が成果主義賃金制度の導入を決めるか―人事制度改革と企業統治;多角化・グローバル化・グループ化の進展と事業組織のガバナンス;親子上場の経済分析―利益相反問題は本当に深刻なのか)
第3部 企業統治の変化と企業行動への影響(R&D投資と資金調達・所有構造;日本の大企業の資金調達―企業の存続確率最大化の観点から;配当政策と雇用調整―日本企業は株主重視になってきたのか)

著者等紹介

宮島英昭[ミヤジマヒデアキ]
早稲田大学商学学術院教授、早稲田大学高等研究所所長、経済産業研究所ファカルティフェロー。1978年立教大学経済学部卒業、85年東京大学大学院経済学研究科単位取得修了。博士(商学)早稲田大学。東京大学社会科学研究所助手、ハーバード大学客員研究員等を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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メルセ・ひすい

2
15-50 論文集 経済学 経営学 金融論 各分野で企業統治について関心をよせる研究者14名 1990年代後半~‘97の銀行危機 ‘08リーマン・ショックを経て現在に至るまでの我国の企業統治の進化を、包括的に追跡する。失われた20年を経て、日本企業のガバナンスはいかなる変貌を遂げたのか。外部ガバナンスの変化 内部ガバナンス 組織アーキテクチャー 成果主義賃金制度 多角化・グローバル化 親子上場 R&D 資金調達 配当政策 雇用調整等。2011/08/21

koji

0
日経新聞書評にもありましたが、読み終えるのに相当苦労しました。その問題提起の広さ、深さ、その緻密な情報収集と統計分析、分析を安易に結論に結び付けずもう一段深堀りさせて結論づける研究態度等どれも高水準のもので息詰まるものでした。その甲斐あって、そこから得られた地平は、現代日本のCGの実像を浮き彫りにするもので、残り少ない金融マンとしての血肉になったと思います。なお本書を紐解く前か読了後に、(独)経済産業研究所(RIETI)のHPにある「リレーコラム:『日本の企業統治』をめぐって」を一読することをお勧めします2012/01/21

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