江ノ電 10kmの奇跡―人々はなぜ引きつけられるのか?

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江ノ電 10kmの奇跡―人々はなぜ引きつけられるのか?

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  • サイズ B6判/ページ数 190p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492502761
  • NDC分類 686.9
  • Cコード C0034

出版社内容情報

わずか10kmの路線に年間1700万人(観光1200万人)超を引きつける「変わらないことの魅力」や「昭和の鉄道屋の心」など。

◆前帯コピー

全線わずか10kmのローカル鉄道に
年間乗客1700万人超!

かつての廃線の危機を乗り越え“ローカル鉄道の雄”として異彩を放つ背景には、
効率化・収益重視の風潮に流されない「昭和の鉄道屋の心」や、
「変わらないこと」を大事にする戦略があった!!


◆本書の内容

廃線の危機を乗り越え、ローカル鉄道の雄として異彩を放つ江ノ電(江ノ島電鉄)前社長の初著書。テレビなどでも注目度の高い江ノ電についてのマネジメント側からの初めての出版物となる。

全区間わずか10km15駅のローカル私鉄でありながら、年間乗客1700万人(うち1200万人超が観光客と推定される)以上を引きつけるのはなぜか? 
その背景には、地域の魅力もさることながら、効率化の風潮に流されずあくまで「安全」を第一に考える「昭和の鉄道屋の心」や、「変わらないことの魅力」を打ち出す戦略があると著者はいう。
具体的には、トップが自らの脚で全線を歩く年末の総点検や、手間をかけても古い車両や駅舎を使い続けるエピソードなどが語られる。

米国流の収益重視の経営が全盛の中、あえて日本の良き精神文化を見直すことが重要だという思いが伝わってくる。
今後、量的な拡大が図れない中で、いかに「質」で企業価値を高めるか――という経営哲学としても大きな示唆を与えてくれる。

鉄道、観光、町おこしなどの関係者はもちろん、一般のビジネスマン、経営者にも新たな視点を与えてくれる1冊。


◆著者の言葉

江ノ電に昭和の良き姿を見出すことで、今の経済が置き忘れている大切な日本の精神文化を復権すれば、日本社会の再生の一助となるのではないか。
鉄道屋として生きてきた男の言葉も、今の時代にお役に立てるのではないか。
――おこがましいですが、そう考えて、鉄道のことを語る本を出させていただきました。

はじめに

第一章 10?qの線路を歩くトップ
 ○「鉄道は生き物」
 ○線路の外も鉄道の現場
 ○道路の変化が鉄道の安全に影響する
 ○箱根登山鉄道とイノシシ
 ○極楽寺の歴史的なトンネル
 ○トンネルの保守と補修
 ○極楽寺駅の土留め壁
 ○歴史と安全の矛盾、私的横断場
 ○潮風と錆び
 ○大震災と計画停電
 ○路面電車時代の名残、日本一の急カーブ
 ○腰越の伸縮継目
 ○道路の真ん中を走る鉄道
 ○踏切と鉄道経営の葛藤
 ○鉄道は人が動かす
 ○「江ノ電は頭から腐っている」

第二章 鉄道が心をつなぐ
 ○鉄道屋二代
 ○保線区時代
 ○大規模工事は人脈が大切
 ○鉄道屋には二代目、三代目が多い
 ○鉄道は人間的な仕事で走る
 ○鉄道は街を元気にする
 ○観光地をサポートする鉄道
 ○江ノ電の街に憧れて
 ○首都圏リゾート地の鉄道で、江ノ電だけが質を変えなかった
 ○廃線の危機を救ったのは街の魅力だった
 ○古い車両の味わいを守る努力
 
第三章 昭和の鉄道屋の心
 ○昭和の職人気質には使命感があった
 ○昭和の鉄道では安全はサービスではなかった
 ○組織の風通しの悪さから、安全が揺らぐ
 ○マニュアルよりプロ意識
 ○あくまで大事なのは人間
 ○マニュアルを超えた所に使命感はある
 ○快適な風景と安全の両立
 ○安全確認の手抜き
 ○マニアを超えて、プロになる
 ○鉄道への愛情
 ○点検の職人芸
 ○運転士が指導者を「師匠」と呼ぶ職人の世界
 ○マニュアルを守り、破り、離れる
 
第四章 変わるのに変わらない風景
 ○利便の裏のリスクを忘れがちな時代
 ○ICカードの意外なマイナス面
 ○鉄道の公共性はどこへ?
 ○電車そのものがエンターテインメントになる
 ○「江ノ電はブランド」と自分で言ってはならない
 ○変えるべきもの、変えてはいけないもの
 ○アジアのお客様への対応
 ○江ノ電を支える地元住民
 ○ニットを着た小鳥たちと江ノ電カレンダー
 ○ファンの心を忘れない

おわりに

【著者紹介】
深谷 研二(フカヤ ケンジ)
江ノ島電鉄?椛O社長
江ノ島電鉄株式会社(江ノ電)前社長。
1949年2月、東京生まれ。父は国鉄職員。
1971年4月、日本大学理工学部土木工学科卒業後、小田急電鉄?鞄?社。経堂保線区長、大和駅改良工事事務所長を経て、1988年工務部施設計画課長で大規模建設工事を担当。
1997年運輸部長、1999年工務部長、2001年執行役員運転車両部長。
2003年箱根登山鉄道?鰹o向後、小田急グループ箱根再編事業を担当。2005年箱根登山鉄道?椛纒\取締役社長。
2008年江ノ島電鉄?椛纒\取締役社長。地方鉄道および観光事業の活性化に他社・地域と連携して取り組む。2014年同社相談役。2015年6月退任。

内容説明

全線わずか10kmに、年間乗客1700万人超!かつての廃線の危機を乗り越え“ローカル鉄道の雄”として異彩を放つ背景には、効率化・収益重視の風潮に流されない「昭和の鉄道屋の心」や、「変わらないこと」を大事にする戦略などがあった!!

目次

第1章 10kmの線路を歩くトップ(「鉄道は生き物」;線路の外も鉄道の現場 ほか)
第2章 鉄道が心をつなぐ(鉄道屋二代;保線区時代 ほか)
第3章 昭和の鉄道屋の心(昭和の職人気質には使命感があった;昭和の鉄道では安全はサービスではなかった ほか)
第4章 変わるのに変わらない風景(利便の裏のリスクを忘れがちな時代;ICカードの意外なマイナス面 ほか)

著者等紹介

深谷研二[フカヤケンジ]
江ノ島電鉄株式会社(江ノ電)前社長。1949年2月、東京生まれ。父は国鉄職員。1971年4月、日本大学理工学部土木工学科卒業後、小田急電鉄(株)入社。経堂保線区長、大和駅改良工事事務所長を経て、1988年工務部施設計画課長で大規模建設工事を担当。1997年運輸部長、1999年工務部長、2001年執行役員運転車両部長。2003年箱根登山鉄道(株)出向後、小田急グループ箱根再編事業を担当。2005年箱根登山鉄道(株)代表取締役社長。2008年江ノ島電鉄(株)代表取締役社長。2014年同社相談役。2015年6月退任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なかしー

54
読書会に向けて再読。 鎌倉愛、江ノ島愛、江の電愛と言うガソリンをエンジンであるハートに流し込んで、熱意として爆発させる。 本文にある「江ノ電そのものがエンターテイメント」と言うワードに震えた。 鎌倉・湘南エリアと言うテーマパークに走る電車、それが江の電だ。2019/11/23

おいしゃん

49
鉄道好きとして、同業者として、楽しく読めた。しかし、タイトルの奇跡、とはなんだろうか?著者の安全への想いや、自社線ファンを増やす心意気は鉄道員として当然のことだし、奇跡的なV字回復の経営手腕を振るったわけでもない。それよりも、天下る前の小田急時代に取り組んだ数々の難工事やプロジェクトについての本を書いた方が、よっぽど読み物として面白かった気がする。2017/08/06

なかしー

17
湘南好きの私には湘南行ったら必ずお世話になる「江ノ電」。 私にとっては、遊園地のレトロなアトラクションみたいな感覚。 長谷寺~極楽寺にかけて、夏には両側道に地盤安定化の為の植えた鮮やかな紫陽花達で彩られるトンネルに通過する至福の一時。 稲村ヶ崎~七里ヶ浜区間の住宅街から国道134線に出る瞬間に世界が拓けるの解放感等々その場の情景が浮かび上がります。 それと合わせて、潮風による塩害、住宅街を通る為入り組んだ路線になり特殊なレールを敷く所もあり、保守点検の難しさ等を江ノ電の魅力がぎゅっと詰まった本。2018/08/30

かやは

11
​普段を保つためには、普段以上に気を使うことが大切。鉄道は生き物、時を経て変化するものは、みんな生き物。海の近くを走っているから、一日電車を走らせないとレールが錆びてしまうこと。民家と隣接いているから、そこから延びる枝に注意しなくちゃならないこと。江の電の路線には、日本の鉄道で一番急なS字カーブがある。カーブを作るにはレールを短くして繋ぎ合わせなければならないが、レールの継ぎ目は電車にとって一番の弱点。もともと現場にいた社長だから、現場のことがわかっているんだと感じた。2016/04/29

里山輪太郎

4
江ノ電前社長であり、土木が専門の著者の目線から江ノ電を語っている。なるほどと思わせる内容盛りだくさん。鉄っちゃんには目から鱗だと思う。保守、点検の必要性、大切さがよくわかる。2017/10/22

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