内容説明
日本の活路はここにしかない。しかし、いったいどうすれば―。成功には偶然もあるが、失敗には必ず原因がある。日本語で書かれた初の本格的分析。
目次
第1章 イノベーションはどこから生まれるのか
第2章 フレーミングの転換
第3章 プラットフォーム競争
第4章 ものづくリからアートへ
第5章 起業とファイナンス
第6章 成長のエンジン
第7章 知的財産権はイノベーションを高めるか
第8章 日本の挫折
終章 イノベーションの可能性
著者等紹介
池田信夫[イケダノブオ]
株式会社アゴラブックス代表取締役。上武大学教授、SBI大学院大学客員教授。1978年、東京大学経済学部を卒業後、NHK入社。93年に退職後、国際大学GLOCOM教授、経済産業研究所上席研究員などを歴任。学術博士(慶應義塾大学)。言論サイト「アゴラ」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kubottar
8
日本ではイノベーションがなかなか起きないのは何故か?青色LEDを開発した人や最近ではプレイステーションのある部分を作った人が訴訟を起こすのは何故か?日本論と合わせて読むと面白い。2011/12/16
えいきち☆。
6
これまで生きてきた人たちのほとんどは、反イノベーションだったろう。僕はといえば、やはりそんな事とは無縁でいたい。2011/10/12
人工知能
5
イノベーションで、こうやったらうまくいく、という方法論はないが、こうやったら失敗する、という傾向はある、ということで、そういう事例が紹介されている。基本的な論拠は行動経済学とイノベーションのジレンマを基に、フレーミングの変化(=イノベーション)と不要なコンセンサス形成を排した経営者の迅速で独断的な判断が重要であることを説く。破壊的イノベーションが起きるのは、やはりベンチャーのようなワンマン経営や、オープンなプラットフォームを利用して先行性を獲得してしまうことが重要そう。2017/07/25
Q_P_
3
「イノベーションとは新しいフレームを発見すること」 イノベーションという視点から色々な業界、商品、サービスなどの歴史を語るもの。2012/04/05
Miguel
3
周囲にイノベーションという言葉に取りつかれている人たちが多いのだが、どうも彼らの言うイノベーションがしっくりこなかったのでちょっと読んでみました。本書でいうイノベーションはとてもしっくり腹に落ちました。「イノベーションの本質は技術ではなくビジネスモデル」「イノベーションとは第一義的には経営革新」「イノベーションとは既存のフレームを疑い、新しいフレームを発見すること」。歴史、宗教、社会学、政治、政策、日本企業、欧米企業等々、イノベーションをいろいろな角度から説明してくれているので面白かったです。2012/02/09