内容説明
優良企業はいかに生まれるのか。「戦略不全」を乗り越えた企業がここにある。時代を超えて変わらない、経営の本質を描き出す。
目次
序章 経営の超長期性
第１章 リコー―デジタル化時代を先取りした浜田広
第２章 花王―「中興の祖」丸田芳郎が推し進めた二つの改革
第３章 田辺製薬―「経済学者」が成し遂げた「脱常識」の新薬開発
第４章 キヤノン―高収益を築いた三人の異色経営者
第５章 ＧＥ―ジャック・ウェルチを育んだ一〇〇年企業のヘリテッジ
終章 日本企業の経営構造改革案
著者等紹介
三品和広［ミシナカズヒロ］
神戸大学大学院経営学研究科教授。１９８２年一橋大学商学部卒業。１９８４年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了、１９８９年ハーバード大学文理大学院企業経済学博士課程修了。ハーバード大学ビジネススクール助教授、北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科助教授等を経て、２００４年より現職。著書に『戦略不全の論理』（東洋経済新報社、２００４年、第４５回エコノミスト賞、第２１回組織学会賞「高宮賞」、第５回日経ＢＰ・ＢｉｚＴｅｃｈ図書賞受賞）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Kiyoshi Utsugi
23
こちらも図書館で予約して借りた本になります。 題名がそのまま本書の言いたいことを表してます。 って、当たり前か… 五つの会社とそこの社長となる５人(ただしキャノンは除く)を事例として取り上げています。 ・リコー 浜田広 ・花王 丸田芳郎 ・田辺製薬 平林忠雄 ・キャノン 御手洗冨士夫、賀来龍三郎、御手洗毅 ・GE ジャック・ウェルチ 田辺製薬の話が、今まであまり知らなかった話だったので、逆に面白かった。 それにしてもGEはすごいと改めて思いました。😅2020/08/10
Uzundk
3
事業とは戦略であると言うことを認識させられる本。内容としては事例であり伝記であり、理論的なものと言うよりは、物語から読み手が読み解く類いのもの。十年にしてならずとは社長となって行う経営戦略はそれが効果がでるまでに十年は掛かるものだという意味もあり、当人が社長になる以前に社長とは何をすることでこの会社はどこへ向かうべきかを体得せねばならないことだろう。目先の利益、目先の仕事に囚われがちで戦略を欠く仕事を見ているので身に染みる。2015/06/29
コジターレ
1
読メ登録前に読了。なかなかの力作。良書。
monotony
1
リコー、花王、田辺製薬、キャノン、GEの高利益率を維持する優良企業の共通点は？それは任期10年を超える経営者が一時代を築いたこと。サラリーマン社長の多い日本では数年で社長交代してしまい、本来手を付けるべき問題の本質に切り込むことが出来ない。これが一般企業が低成長状態に陥っている理由だそうだ。各事例はかなり分析的で、感動的なストーリーはあまり書かれてない。そういう意味で少し退屈でした。2014/01/23
はんま
0
経営者が10年以上変わらなかった結果、長期的な視点での事業展開に成功した日米の５社の分析をまとめた本。特定の人物をフォーカスする場合に起こりがちな、前後の文脈が欠落した説明不足を避けつつ、組織の制度設計だけに的を絞ると見えにくい部分（経営者がいかにして生まれたかなど）にも照射して分析されている。５章のGEに関する分析は圧巻。忙しい人は５章だけ読むのもアリかも。全体的に技術的な専門用語が多いため、ページ数以上に読みにくい感はある。2015/12/30
