出版社内容情報
金融危機が起こるとすると、それはどのようにおこるのか、またそれは一般的な経済危機へと発展するのだろうか。アメリカの銀行破綻を題材に徹底的に分析する。
内容説明
1987年10月のブラックマンデー、米大手商業銀行の破綻、累積債務問題による外国為替市場の混乱、etc.―金融危機はどのようにして起きるのか、またそれは一般的な経済危機へと発展するのだろうか。本書は、フリードマン、クルーグマン、サマーズらの第一線の経済学者とボルカー、コリガン、スプラーグらの政策・実務担当者が、金融危機に至るシナリオを吟味し、危機回避の方策を探ったものである。
目次
序章 経済危機のリスク
1 金融危機のリスク(金融危機の蓋然性についてのいくつかの見解;金融危機のリスク;金融リスクと危機;貯蓄貸付金融機関物語;市場が暴落するとき)
2 金融危機の国際的側面(国際経済における金融危機;ハードランディングのシナリオ;国際金融危機;介入、協調、そして危機;金融危機の国際的側面)
3 金融危機のマクロ経済的帰結(将来の金融危機に向けて何をなすべきか;金融不安定性仮説;危機と経済循環についての個人的見解;金融危機のマクロ経済的影響;金融危機とマクロ経済)