野口悠紀雄の「超」経済脳で考える

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  • サイズ A5判/ページ数 290p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492394885
  • NDC分類 331
  • Cコード C3033

内容説明

経済学的な考え方を使いこなせば問題解決の道筋が見えてくる。「人々が信じて疑わない『通説』で常識になっている考えが、実は間違い」というものが、いまの日本には非常に多い。それが政策を歪めている場合も多い。本書では「経済学的なものの考え方」を通じてそうしたものを一つずつ粉砕して、分かりやすく示した。

目次

第1章 経済学を学ぶことの意味
第2章 経済学はどんな役に立つか?
第3章 「価格」が分かれば経済が分かる
第4章 企業という存在を考え直す
第5章 金融のプロになれば金持ちになれるか?
第6章 外国との取引はどんな利益をもたらすか
第7章 財政についてどう考えるべきか

著者等紹介

野口悠紀雄[ノグチユキオ]
1940年東京生まれ。63年東京大学工学部卒業。64年大蔵省入省。72年エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授などを経て、2005年より早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授。専攻はファイナンス理論、日本経済論。主要著書『情報の経済理論』(東洋経済新報社、1974年、日経経済図書文化賞)、『財政危機の構造』(東洋経済新報社、1980年、サントリー学芸賞)、『土地の経済学』(日本経済新聞社、1989年、東京海上各務財団優秀図書賞、日本不動産学会賞)、『バブルの経済学』(日本経済新聞社、1992年、吉野作造賞)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Don2

7
企業の社会的責任と株価、市場メカニズムと規制、バーゼルIIとか、とかく雑多な経済学の話題が載っている。そこそこ歯ごたえもあり、でも経済学の一般書を読んだことがあれば読みこなせるぐらいのちょうどいい感じの難度。経済学的な頭の使い方が垣間見られて面白い。例えば、食料など自給しなくても、いくつかの国から分散調達すれば安くなるしリスクもヘッジできる、と。経済脳とは、モノを一旦お金に変換した上で、資産のボラリティやリスクの原理を当てはめるような頭の使い方なのかもしれない。2022/12/11

えちぜんや よーた

2
エクセル読書帳のメモ→国民負担率は個人所得税・法人所得税・消費税・社会保険料の4つの観点から考える。えっと今、国民負担率って何%でしたっけ?個人所得税+社会保険料=30%ぐらいだったと思うのですが…。自信ありません(笑)

まゆまゆ

1
経済の原則は「需要」と「供給」だ!!2009/02/12

はるゆう

1
経済学を少しやったことがある人なら聞いたことがあるような話が書いてある。 レント(地代)の説明(p47)、「都心のコーヒー代が高いから地価が高いのであって、その逆ではない」(P70)は、勉強になった。企業についても、株式の持ち合いによる閉鎖的な構造は、単に経営者の地位を守っているだけだ、とはっきり指摘している(p216)。 「土地が資産として用いられているため、日本における土地利用はむしろ粗放的である」という指摘も(p69)。 ここに書かれてあることを多くの人が知ったら、少しは日本も変わっていくだろうか。2011/12/03

Yスキー

1
「超」ためになりました。以下抜粋。  ・Googleの一人当たり時価総額、2500万ドル(!!)、トヨタ、79万ドル(!!)→日本を代表するトヨタでさえ、Googleには全く足元にも及ばない。  ・(「貯蓄から投資へ」について)家計はもともと大きなリスクは取れない。日本はアメリカに比べて、株式のかなりの部分が関連企業や金融機関によって保有されており、市場で頻繁に売買されることがない。つまり、株式市場の底が浅く、流動性が低い。そのため、株価の変動は激しくなり、家計が資産運用する場としては適切なものでなくなる2009/01/22

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