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財閥解体―GHQエコノミストの回想

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492394274
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C3033

内容説明

エレノア・M.ハドレーには、三つのキャリアがある。占領下の日本での競争政策の立案者、日本経済の学識者、ワシントンにおける戦後日本の経済分析官である。GHQのエコノミストとして財閥解体政策に精力的に取り組んできたハドレーは、一九四〇年代末に“左翼”として排斥され、以後一七年もの間、公職から追放された。苦悩の期間も、また名誉回復後も、大学で教壇に立ち、経済学研究に傾ける情熱は衰えることがなかった。プロフェッショナルな女性が、人生の多くの困難と闘った経験を自ら語った回想録が本書である。

目次

序章 パトリシア・ヘーガン・クワヤマ(ヒュー・T.パトリック)
第1章 戦前の経験:来日と中国への旅
第2章 ラドクリフ大学とワシントンDC
第3章 占領
第4章 集中排除の継続
第5章 一九五〇年代とその先のアメリカ
第6章 回顧

著者等紹介

ハドレー,エレノア・M.[ハドレー,エレノアM.][Hadley,Eleanor M.]
1930年代末期、大学生の頃から日本と深い関係を持った経済学者である。第2次世界大戦中、ハーバード大学で経済学の博士課程の単位を取得した後、日本の産業組織の専門家として、アメリカ政府による戦後日本の占領政策の一環である民主化改革に引き込まれた。この経験が、彼女の博士学位論文のテーマの動機となった。アメリカ政府における、日本に関する法律立案者としての長年にわたる貢献のほか、スミス大学、ジヨージ・ワシントン大学、ワシントン大学(UW、Seattle)で経済学の教鞭をとり、大学教授としても卓越したキャリアを持つ

クワヤマ,パトリシア・ヘーガン[クワヤマ,パトリシアヘーガン][Kuwayama,Patricia Hagan]
経済学の学士号と博士号をそれぞれハーバード大学とニューヨーク市立大学より取得しており、ニューヨークのJ・P・モルガン・チェースのバイス・プレジデントで国際的なエコノミストである。コロンビア大学経営大学院の日本経済経営研究所の上席研究員でもある。前職は、J・P・モルガン・チェース東京支店のチーフエコノミストで、それ以前は東京でケミカル銀行に勤務していた。1970年から1986年まで、ニューヨークの連邦準備銀行で国際調査、統計、外国為替のさまざまなポストを務めた。日本銀行金融研究所の客員研究員やバーゼルの国際決済銀行の客員コンサルタントでもあり、慶応義塾大学や神戸学院大学で客員教授として教壇に立った。日本のマクロ経済政策、国際収支問題、金融制度について幅広く著述している

フェルドマン,ロバート・アラン[フェルドマン,ロバートアラン]
モルガン・スタンレー証券会社、日本主席エコノミスト。1953年アメリカ生まれ。70年に交換留学生として初来日。イエール大学で経済学/日本研究の学士号を1976年に取得。マサチューセッツ工科大学で経済学博士号を1984年に取得。国際通貨基金(IMF)、ソロモン・ブラザーズを経て、1998年から現職

田代やす子[タシロヤスコ]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校卒(言語学専攻)後、アメリカ系金融機関等に勤務。早稲田大学教育学部卒(教育心理学専修)。米欧に通算20年滞在
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