日本人のための経済原論

日本人のための経済原論

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  • サイズ B6判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784492392836
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C3033

出版社内容情報

『小室直樹の資本主義原論』につづく第2弾。「スパイラル」現象(デフレ、インフレ、バブル、金融・景気)を解明することにより、現代経済の特徴を探り出す。

内容説明

日本を襲うデフレ・スパイラルと日本官僚制の根本欠陥を分析。

目次

序章 日本経済はなぜ身動きとれないのか
第1章 現代経済を見る眼―スパイラル現象に注目せよ
第2章 スパイラルの実際例―バブルの出現、崩壊そしてデフレ
第3章 需要と供給が織りなすミクロの世界
第4章 マクロの世界の相互連関メカニズム
第5章 三大経済学者のポイント―スミス、マルクス、ケインズをどう評価するか
第6章 日本経済の大きな構造変化
第7章 日本は鵺経済だ―資本主義、未だ成立せず
第8章 依法官僚制と家産官僚制の矛盾―日本をダメにした元凶を明らかにする

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

はすのこ

10
これは面白い。2016/06/08

KAZOO

4
結構内容的にはしっかりしている本だと思います。最近様々な新書などで日本経済の将来とかアベノミクスとか言っていますが、そのような本よりもはるかに参考になります。古典といわれている経済学の本をよく読みこんでいると感じています。大学などで専門に入る前にこのような本を読んでいると理解が深まるのではないかと感じます。2013/06/05

さわ

3
下手に入門書を読むよりも、経済の本質がわかると思う。ただ最後になるにつれて、日本経済について分析しているところがあるが、そこは主張としては弱いかな。言うは易く行うは難しという感じを抱いた。ただ官僚制とシュンペーターの革新については個人的に興味がある。2016/09/23

yamamiki

3
この本は凄いの一言です。さらっと読んでも為になるし、再読すればするほど経済学の深みを体得できる稀有な書です。今の経済評論家とか経済学者は一体何してるのと言いたくなります。 東工大の橋爪教授が言うように、もしノーベル賞に社会学の分野があったなら4つも5つもとれるくらいの学者であったという小室博士です。またあの森嶋通夫博士をして世界有数の経済学者になると言わしめた小室博士です。博士の著書が、もっと読まれることを切に望みます。このまま埋もらせるのは日本の損失です。分野は違うけど南方熊楠以上の逸材でありました。2014/03/10

2
一般均衡論、有効需要の原理を中心に、ミクロ経済学とマクロ経済学の要点を解説。ミクロ経済学の中心変数は価格、マクロ経済学の中心変数は国民所得。有効需要の原理と消費関数と投資関数、この3つの連立方程式。有効需要の増加→国民所得の増加への波及過程、その数学的解法(乗数理論)とグラフ的解法(45度線)。自由市場と失業に関する考え方。スミス、失業は出ない。マルクス、必ず失業は出る。ケインズ、失業は出ることもあるが、無くすることもできる。依法官僚と家産官僚。日本の官僚は家産官僚なので公権が私権になる。日本は人治国家。2014/12/16

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