新訳 大転換―市場社会の形成と崩壊

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新訳 大転換―市場社会の形成と崩壊

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  • サイズ A5判/ページ数 549,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784492371077
  • NDC分類 331.845
  • Cコード C3033

出版社内容情報

リーマン・ショック以降急激に再注目される古典的名著の新訳。共同体的経済から自己調整的近代市場経済への枠組みの変転を描く。読みやすさに加え、訳注等も充実。

内容説明

市場は社会に何をしたのか?自己調整的市場のユートピア性と破壊性を文明史的に解き明かした政治経済学のモニュメント。グローバル資本主義の危険性を根源から解明した現代の古典。待望の新訳完成。

目次

第1部 国際システム(平和の百年;保守の二〇年代、革命の三〇年代)
第2部 市場経済の勃興と崩壊1―悪魔のひき臼(「居住か、進歩か」;社会と経済システム;市場パターンの展開;自己調整的市場と擬制商品―労働、土地、貨幣;スピーナムランド法以前と以後;貧民とユートピア;政治経済学と社会の発見)
第2部 市場経済の勃興と崩壊2―社会の自己防衛(人間、自然、生産組織;自由主義的教義の誕生;自由主義的教義の誕生・続)―階級利害と社会変化
市場と人間
市場と自然
市場と生産組織
損なわれた自己調整機能
崩壊への緊張)
第3部 大転換の進展(大衆政治と市場経済;社会変化の始動;複合社会における自由)

著者等紹介

ポラニー,カール[ポラニー,カール][Polanyi,Karl]
1886‐1964。1886年オーストリアのウィーンに生まれる。父親の仕事の都合で幼少期に一家はハンガリーのブダペストに移住。1906年ブダペスト大学進学。1908年文化運動組織「ガリレオ・サークル」を結成。1915年オーストリア=ハンガリー軍の騎兵将校として従軍。1918年負傷のため退役。「ハンガリー革命」により、自由主義勢力連合政権の法相となる。1919年右派民族主義政権の誕生により、ブダペストを去りウィーンに亡命。1920年イローナ・ドゥチンスカと結婚。1922‐24年ミーゼスとの「社会主義経済計算論争」に参加。1924‐33年ウィーンの総合誌『エスターライヒッシェ・フォルクスヴィルト』の編集主幹を務める。1933年ナチス政権の出現により、ウィーンからロンドンに亡命。1934‐40年オクスフォード大学・ロンドン大学の成人教育プログラムである「労働者教育協会」の講師を務める。1941‐43年アメリカのヴァーモント州にあるベニントン大学の客員研究員となり、著書『大転換―市場社会の形成と崩壊』を執筆、1944年アメリカで、45年イギリスで出版。1947‐53年カナダに移住し、コロンビア大学客員教授を務める。1953‐58年経済人類学の研究プロジェクトに従事。1958年『初期帝国における交易と市場』を出版。1958年マジャール語の詩集『鋤とペン』を妻イローナと英訳し出版。1961年ハンガリー訪問。1963年ハンガリー再訪。1964年没す。死後に雑誌『共存』刊行

野口建彦[ノグチタケヒコ]
1941年東京生まれ。1965年慶應義塾大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科博士課程を経て、日本大学経済学部教授。東京大学教養学部講師、慶應義塾大学経済学部講師、ケンブリッジ大学クレアホール・カレッジ客員研究員、同ペンブルック・カレッジ在外研究員などを務める

栖原学[スハラマナブ]
1947年東京生まれ。1971年東京大学経済学部卒業。同大学院経済学研究科を経て、日本大学経済学部教授。専門はロシア経済論、比較経済体制論。一橋大学経済研究所講師、慶應義塾大学経済学部講師、早稲田大学社会科学部講師、バーミンガム大学ロシア東欧研究センター客員研究員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

40
35年前に旧版をパラ読みしていたが、今回新版を腰を据えて読んだ。第二次大戦中に著された大作だが、視点の大きな「長い19世紀史」としてやはり不朽の名著だろう。労働・土地・貨幣の商品化をそれぞれ人間・自然・生産組織を対応させて、本来商品化に馴染まないものに対する擬制と捉える。また市場経済の相対化、自己調整的市場が実は存在しえないことなど、序文のスティグリッツが書くように現在の新自由主義に対する痛切な批判となり得る。このあたりの論証は見事の一言。ただ、最終章の人間の自由と経済の折り合いの付け方はどうなのかなぁ。2020/12/10

hitotoseno

10
金本位制の破綻を契機とし、国家間のバランスオブパワーシステムが成り立たなくなり、自由主義的国家は方向転換を余儀なくされ、自己調整市場は夢物語に終わった第二次大戦前夜に起こった一連の事象を「大転換」と名付けた本書だが四分の三くらいはイギリス資本主義発達(崩壊)史が占める。とはいえ互酬、再分配、家政で成り立っていた社会が資本主義の到来によっていかに変わったか、転換がもたらした解放によって民はいかなる状況に見舞われたか、貧民に陥った人々を社会はいかに救済してきたか、それらを大鉈を振るうように語る様は圧巻である。2015/11/02

Happy Like a Honeybee

8
Loose Ends of Theory on the Individual,Pattern,and Involution in Primitive Society. 1920,90年代など米国で自由放任主義が盛んな時期に、啓蒙書として読まれてる一冊。グリーバル化、金本位制の帰結など、ファシズムの脅威を身を以て経験しているからこそ、説得力のある内容。互酬、再分配、市場交換など洞察力のある経済原理を人間社会の骨格としている。 最初で最後の大著と呼ぶのに相応しい(ドラッカー)2017/07/08

クロッシュ

7
自己調整的市場はまったくのユートピアであったということ、これがこの本の中心的命題である。耕地囲い込み、産業革命、スピーナムランド法、新救貧法などの歴史事象と自己調整的市場との関係が、マッキーヴァーが「時代の驚異」と呼んだ卓抜な知識と洞察力による解釈で、捉えなおされる。難しい本で読むのに時間がかかったが、濃密な論議は迫力があった。複合社会における自由とは何か。この本が扱う問題の重要性は現代と通低しており、今もなお読まれるべき名著と思う。2012/01/01

人生ゴルディアス

4
『グローバリゼーションパラドクス』において、グローバル化・民主主義・国家主権はトリレンマの関係にあると論じられて実に納得したのだが、その議論の始まりがここにあると感じた。というか新古典派・新自由主義を巡る現在の問題への批判もほぼここに集約されていて、80年前の本とは到底思えない。あるいは、人類がなにひとつ進歩していないことを意味しているのかもしれないが…。労働・土地・貨幣は擬制商品であり、これを完全な商品と扱おうとすると必ず社会に問題が出るという喝破も、実に現代的というか、普遍的な問題なのだろう。2022/05/01

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