障害者の経済学 (増補改訂版)

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障害者の経済学 (増補改訂版)

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784492314166
  • NDC分類 369.27
  • Cコード C3033

内容説明

弱者として遠ざけるのか、読んで一歩近づくのか?新たな現場取材により障害者就労の章を書き下ろし、制度改正も反映した待望の増補改訂版。第49回日経・経済図書文化賞受賞。

目次

序章 なぜ『障害者の経済学』なのか
第1章 障害者問題がわかりにくい理由
第2章 「転ばぬ先の杖」というルール
第3章 親は唯一の理解者か
第4章 障害者差別を考える
第5章 施設は解体すべきか
第6章 養護学校はどこへ行く
第7章 障害者は働くべきか
第8章 障害者の暮らしを考える
第9章 障害者就労の現状と課題
終章 障害者は社会を映す鏡

著者等紹介

中島隆信[ナカジマタカノブ]
1960年生まれ。83年慶應義塾大学経済学部卒業。現在、慶應義塾大学商学部教授、商学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とまと

14
障害者関連の本は感情に訴えるものが多く読後がすっきりしないことも多い中、この本は著者が当事者意識を排し経済学を障害者研究に適用して書いたもので、考えることに集中できる。参考文献一覧も付いており、障害者問題の概観を知る入門書としてもいい本だ。個人的には、読み進んでは考え、時には友人に問いかけ、この本の内容を少しは血肉にすることができたと思うし、本を読んだり考えたりするだけではなく外に出て参加・体験・観察してみようと思うきっかけを与えてもらった。図書館で借りたが、またこの本に戻って来たいので購入を考えている。2015/05/24

ドリチン

13
(図書館本)これは良書。冷静な視点で障害者とそれを取り巻く環境、制度を分かりやすくかつシビアに分析なされてある。自分は障害者だが、自身も知らなかったことや耳の痛い指摘もあり、この本が読めて本当に良かったと感じた。自分が置かれた現状やこれからの展望がクリアになったし、目の前の課題に対する士気も高まった。この本は所謂健常者(これも微妙なカテゴライズだが)の方が障害者のことを知るにはとてもうってつけで、よく出来た本だとも感じる。広く読まれて欲しいと切に感じる。この本に出会えて本当に良かった。2017/01/03

タルシル📖ヨムノスキー

8
障碍者を経済学という視点から分析した本です。「そのまんまだろ!」 作業所とかやってる人は、読んだ方がいいかも。

マカロニ マカロン

7
個人の感想です:B+。著者は慶応大学商学部教授で、脳性麻痺の子の親でもある。近年障害者の企業就労率が上がり、さらに本年(2016年)4月から障害者差別解消法が施行された。一見すると障害者が生活しやすくなったように見えるが、「合理的な配慮」が義務付けられたものの、まだ法の趣旨は徹底していないようだ。本書では現行のパターン化した社会福祉政策を「転ばぬ先の杖」型とし、障害者の生き方に関して選択肢を広げ多様な人生パターン(人生いろいろ)を容認する「案ずるより産むが易し」型への転換を進めることを提唱している。2016/04/28

みきだい

6
メモ:お仕事本。2016/04/03

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